なた‐ぼり【鉈彫(り)】
表面に丸鑿(まるのみ)の彫りあとを残した木彫。平安中期から鎌倉初期の関東から東北にかけて多くみられ、未完成のものとする説もあるが、仏像彫刻の一様式と考えられる。神奈川県弘明寺(ぐみょうじ)の十一...
なないろ‐がし【七色菓子】
庚申(こうしん)に供えた干菓子・砂糖豆・せんべいなど7種類の菓子。江戸初期から売り出され、元禄(1688〜1704)のころには、天満宮や甲子(きのえね)の大黒天などの祭りにも供えた。
ななつのしょきのかきょく【七つの初期の歌曲】
《原題、(ドイツ)Sieben frühe Lieder》ベルクの歌曲。全7曲。1905年から1908年にかけて作曲。レーナウ、シュトルム、リルケらの詩に基づく。七つの初期のリート。
ナバン‐フォート【Navan Fort】
英国、北アイルランド東部の町アーマー西郊にある古代遺跡。直径約30メートルと約40メートルの二つの丘があり、青銅器時代から鉄器時代初期にかけての遺物が見つかっている。アルスター神話における、かつ...
なべしま‐やき【鍋島焼】
江戸前期、肥前鍋島家が藩窯で焼かせた磁器。寛永5年(1628)の始まりと伝えるが、延宝3年(1675)松浦郡大川内に窯を移してから最盛期を迎えた。貴紳への献上品の焼造を主眼として、精巧華麗な作風...
なまず‐ひげ【鯰髭】
1 ナマズのひげに似た細長い口ひげ。また、そのような口ひげの人。 2 《多くなまずひげを生やしていたところから》明治初期に、官吏をあざけっていった語。
なまり‐せん【鉛銭】
鉛で鋳造した銭貨。中世から近世初期にかけて流通した悪質の私鋳銭のほか、江戸末期から明治初期に関東・東北の一部で流通したものがある。なまりぜに。
なら‐いっとうぼり【奈良一刀彫】
江戸初期、奈良で始まった一刀彫り。また、それによる人形・動物など。奈良彫。→奈良人形
なら‐え【奈良絵】
室町末期から江戸初期にかけて、冊子本(奈良絵本)・絵巻物の挿絵として描かれた絵画。奈良興福寺などの絵仏師の作との説があるが、呼称は明治以降に生まれたもので、奈良との関係は不明。明るい彩色の素朴な...
なら‐は【奈良派】
江戸時代の装剣金工の一派。江戸初期の奈良利輝を祖とする。