えぶ‐の‐み【閻浮の身】
「えんぶ(閻浮)の身」に同じ。「—なればなほやまず思ひは深し」〈古今・雑体〉
えん‐いん【援引】
[名](スル) 1 他の文献などを引用して自説の証拠とすること。「古今の書を—して自説を裏づける」 2 引き寄せること。味方にすること。「互に—、人の為に官を設け吏のために職を択(えら)び」〈東...
えん‐ご【縁語】
修辞法の一。和歌や文章の中で、ある言葉と意味内容上で関連のある言葉。主に連想により導き出され、相互の照応により表現効果を増す。例えば、「糸による物ならなくに別れ路の心ぼそくも思ほゆるかな」〈古今...
えんせきざっし【燕石雑志】
江戸後期の随筆。5巻6冊。曲亭馬琴著。文化8年(1811)刊。多岐にわたる古今の事物を、和漢の書物から引用しつつ考証したもの。
おい‐らく【老いらく】
1 《「お(老)ゆ」のク語法「おゆらく」の音変化》年老いること。老年。「さくら花散りかひくもれ—の来むといふなる道まがふがに」〈古今・賀〉 2 (「らく」を「楽」の意にとって「老い楽」と書く)老...
お・いる【老いる】
[動ア上一][文]お・ゆ[ヤ上二] 1 年をとる。老齢になる。「—・いてますます意気軒昂(けんこう)」 2 年をとって心身の働きが衰える。「以前にくらべると、さすがの彼も—・いた感が深い」 3 ...
扇(おうぎ)忌忌(ゆゆ)し
《漢代、班婕妤(はんしょうよ)が、秋風が吹くと捨てられる扇に自分をたとえて「怨歌行」を作ったという「文選」の故事から》扇は男女の仲にとって不吉だということ。「名にし負はば頼みぬべきをなぞもかく—...
おうご【朸】
《「おうこ」とも》物を担う棒。てんびん棒。和歌では多く「会ふ期(ご)」に掛けて用いる。「人恋ふることを重荷とになひもて—なきこそわびしかりけれ」〈古今・雑体〉
おうな【女】
《「おみな(女)」の音変化》おんな。特に、若い女性。「強からぬは—の歌なればなるべし」〈古今・仮名序〉
おうみ‐の‐おかね【近江のお兼】
鎌倉初期、近江国にいたという大力の遊女。「古今著聞集」などが伝える。
歌舞伎舞踊「晒女(さらしめ)」の通称。