えのこしゅう【犬子集】
江戸初期の俳諧集。17巻5冊。松江重頼編。寛永10年(1633)刊。「守武千句」「犬筑波集」以後の発句・付句の秀作集。
え‐びつ【絵櫃】
曲げ物の一。飯櫃のような木製の容器に桃・柳・菊などの絵を彩色したもの。3月や9月の節句に草餅(くさもち)・赤飯などを入れた。
えびら【箙】
1 矢を入れる武具。矢を差す方立(ほうだて)とよぶ箱と、矢をよせかける端手(はたて)とよぶ枠からなる。この左右の端手に緒をつけて腰につける。 2 《1に差す矢の数が24本であることから》連句の形...
エピグラフ【epigraph】
1 碑銘。碑文。 2 書物の巻頭などに引用されている銘句。題辞。
エピグラム【epigram】
機知・風刺に富んだ短い文や詩。警句。寸鉄詩。
エピソード【episode】
1 小説・劇などで本筋の間にはさむ、本筋とは直接関係のない、短くて興味ある話。挿話。 2 ある人について、あまり知られていない興味ある話。逸話。 3 ロンド形式の楽曲などで、二つの主部の間に挿入...
えん【焉】
《漢文の助字》句末に置いて語調を整え、また、断定の意を表す語。訓読ではふつう読まないが、「我関せず焉」などの場合には読む。
えん‐おう【閻王】
閻魔王。「—の口や牡丹(ぼたん)を吐かんとす」〈蕪村句集〉
えん‐しょ【艶書】
《古くは「えんじょ」とも》恋心を書き送る手紙。恋文。懸想文(けそうぶみ)。艶状。「袂(たもと)の中へいつの間にか入れられてあった—の文句を」〈荷風・寝顔〉
えんしょう‐せん【厭勝銭】
縁起のよい語句や図を鋳出し、災難よけや幸運を願った、まじない用の銭の形をしたお守り。中国では漢から六朝時代にかけて流行し、日本では、室町時代から江戸時代にかけて行われた。