せんじょう‐じき【千畳敷(き)】
1 畳千枚を敷くほどの大広間。また、そのような広い場所。 2 広い岩盤からなる台地状の地形。和歌山県白浜海岸の隆起海食台、埼玉県の長瀞(ながとろ)の河床、木曽駒ヶ岳のカール地形など。
せん‐てい【撰定】
[名](スル)書物や文書を編集すること。また、多くの詩歌・文章の中からよいものを選び出すこと。「勅命により和歌集を—する」
そうあんしゅう【草庵集】
室町前期の私家集。正編10巻、続編5巻。頓阿(とんあ)作。正編は正平14=延文4年(1359)、続編は正平21=貞治5年(1366)ごろに成立。二条派の歌人に尊ばれた。収録歌数二千余首。草庵和歌集。
そう‐しょう【宗匠】
文芸・技芸などの道に熟達しており、人に教える立場にある人。特に、和歌・連歌・俳諧・茶道・花道などの師匠。
そえ‐うた【諷歌】
古今集仮名序にいう和歌の六義(りくぎ)の一。他の事にこと寄せて思いを詠む歌。諷喩(ふうゆ)の歌。
そえ‐こと【諷言】
《「そえごと」とも》事物になぞらえるなどの技巧を用いた、当意即妙の言葉や和歌。「—と名付けて聞きも知らぬ歌の一両句など言ひかくることあり」〈無名抄〉
そよ‐そよ
[感]《「そよ」を重ねた語》そうだ、そうだ。「風ふけば楢(なら)のうら葉の—と言ひ合せつついづち散るらむ」〈詞花・冬〉 [補説]和歌では多く、風の「そよそよ」に掛けて用いる。
ぞう【雑】
1 和歌で歌題の分類の一。四季・恋などの部に属さないもの。歌集では雑歌(ぞうか)、またはそれを集めた部をいう。 2 連歌・俳諧で、無季の付句。
たいげん‐どめ【体言止(め)】
和歌・俳諧などで、最後の句を体言で終わらせること。余韻・余情を生じさせる効果がある。「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天(あま)の香具山(かぐやま)」〈新古今・夏〉の類。名詞止め。
たいら‐の‐さだふん【平貞文】
[?〜923]平安時代の歌人。名は「さだふみ」とも。平貞文家歌合を主催、歌は「古今和歌集」以下の勅撰集に26首。「平中(へいちゅう)」の称で知られ、「平中物語」の主人公、好色の美男子と伝えられる...