さかもり‐うた【酒盛(り)歌/酒盛(り)唄】
民謡の分類の一つで、広く酒の席でうたわれる歌。素人が歌うものをさす。
さけづくり‐うた【酒造り唄】
民謡で、造り酒屋で働く人たちがうたう仕事歌。桶洗い・米とぎ・麹(こうじ)つくり・醪(もろみ)の仕込みなどのそれぞれの工程でうたわれる。
さなえ‐うた【早苗歌】
「田植え歌」に同じ。
さわぎ‐うた【騒ぎ歌/騒ぎ唄】
1 江戸時代、遊里で三味線や太鼓ではやしたててうたったにぎやかな歌。転じて、広く宴席でうたう歌。 2 歌舞伎下座音楽の一。揚屋・茶屋などの場面で、酒宴・遊興の騒ぎを表すもの。大鼓・小鼓または太鼓...
ざいごう‐うた【在郷歌/在郷唄】
1 在郷でうたわれる歌。いなかうた。俚謡(りよう)。 2 歌舞伎下座音楽の一。田舎の場面の幕開きや人物の出入りなどにうたわれるもの。ざいごうた。
しごと‐うた【仕事歌/仕事唄】
民謡の分類の一。生産に伴う労働・仕事の際にうたわれる歌。田植え歌・木挽(こび)き歌・酒造り歌など。労作歌。作業歌。労働歌。
しばい‐うた【芝居唄】
1 歌舞伎の下座音楽として歌われる長唄・端唄(はうた)・小唄など。下座唄。 2 元禄〜正徳(1688〜1716)ごろ、上方で歌舞伎の音楽として作られた地歌。
しま‐うた【島唄】
《「シマ唄」とも書く。「シマ」は集落の意という》奄美群島で歌われる民謡。唄の名手を唄者(うたしゃ)という。
しゅうぎ‐うた【祝儀歌/祝儀唄】
1 民謡で、祝いのときにうたわれる歌。嫁入り歌・長持歌・木遣り歌など。祝い歌。 2 芸妓(げいぎ)が宴席に呼ばれて、最初に祝儀としてうたう歌。座付き歌。座付き。
しょくごのうた【食後の唄】
木下杢太郎の詩集。大正8年(1919)刊。初期の詩作品を集めたもの。巻頭に、北原白秋による杢太郎論を収める。