なげき‐くら・す【嘆き暮らす】
[動サ四]一日中嘆いて送る。嘆きながら月日を送る。「—・したる夕暮れ、常よりも面影におぼえ給へ」〈成尋母集・詞書〉
なげき‐じに【嘆き死に】
悲しさに耐えかねて死ぬこと。「十六と申す年、終(つひ)に—に死にけり」〈義経記・二〉
なげき‐の‐いろ【嘆きの色】
嘆き悲しむようす。和歌では多く、「木」に掛けて用いる。「夏山の木のした露の深ければかつぞ—もえにける」〈かげろふ・下〉
なげきのうた【嘆きの歌】
《原題、(ドイツ)Das klagende Lied》マーラーの独唱・合唱と管弦楽のための歌曲。1880年作曲。1893年および1899年に改訂。グリム童話などに基づくとされ、マーラー自身が作詞。
なげき‐の‐かべ【嘆きの壁】
《Wailing Wall》エルサレム旧市街の西側の城壁の一部の呼称。ユダヤ王ヘロデの時代に改築され、紀元70年にローマ軍によって破壊されたエルサレム神殿唯一の遺構。ユダヤ人の聖地とされ、中世以...
なげき‐の‐きり【嘆きの霧】
ため息をつくときに出る息。嘆きの深いことを霧にたとえていう。「沖つ風いたく吹きせば吾妹子が—に飽かましものを」〈万・三六一六〉
なげきのてんし【嘆きの天使】
《(ドイツ)Der blaue Engel》ドイツの映画。1930年作。監督はスタンバーグ。出演、マレーネ=ディートリヒほか。生真面目な教師が、旅芸人一座の歌姫に一目惚れをしたことをきっかけに転...
なげき‐わた・る【嘆き渡る】
[動ラ四]長い間、ずっと嘆きつづける。嘆いて年月を過ごす。「心の闇、晴れ間なく—・り侍りしままに」〈源・松風〉
なげき‐わ・ぶ【嘆き侘ぶ】
[動バ上二]嘆いて思いわずらう。「—・び空に乱るるわが魂を結びとどめよしたがひの褄(つま)」〈源・葵〉
なげ・く【嘆く/歎く】
[動カ五(四)] 1 ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。「身の薄幸を—・く」「友の死を—・く」 2 世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。「現今の世相を—・く」「倫理観の喪失を—・く」 3...