さい‐のう【臍嚢】
稚魚の腹にある袋。中に卵黄が入っていて、自分でえさがとれるようになるまでこれを吸収して成長する。
さ‐のう【砂嚢】
1 砂を入れた袋。すなぶくろ。 2 鳥類の胃で、前胃の後ろにある部分。胃壁は厚く、内部には飲み込んだ砂礫(されき)があり、食物を砕く。すなぎも。すなぶくろ。 3 ⇒砂瓤(さじょう)
ざい‐のう【財嚢】
1 金銭を入れる袋。財布。 2 持ち金(がね)のすべて。また、金銭。「貴女達(レデイス)が—を与えるなんぞは」〈逍遥・当世書生気質〉
ざつ‐のう【雑嚢】
雑多なものを入れる袋。肩から掛ける布製のかばん。
しきゅうたい‐のう【糸球体嚢】
糸球体を包む、二重になっている袋状のもの。ボーマン嚢。
し‐のう【子嚢】
子嚢菌類の胞子嚢。有性生殖によって生じる袋状のもので、ふつう8個の子嚢胞子を生じる。
し‐のう【詩嚢】
1 詩の原稿を入れておく袋。 2 詩人の、詩を生み出すもとになる思想や感情。「—を肥やす」
しん‐のう【心嚢】
「心膜」に同じ。
じゃこう‐のう【麝香嚢】
ジャコウジカの雄の生殖器の近くにあって、麝香腺からの分泌液を入れておく袋状のもの。鶏卵大で、繁殖期にだけみられ、麝香の原料にされる。ジャコウネコでは雌雄ともあり、霊猫香(れいびょうこう)の原料に...
じゅせい‐のう【受精嚢】
扁形(へんけい)動物・節足動物などの雌の生殖器官の一部。雄の生殖器官から受け取った精子を、受精のときまで貯蔵しておく小さな袋状の部分。