かみ‐どいや【上問屋】
近世、大坂で、上方地方を取引の相手とした問屋。→下問屋(しもどいや)「北浜の備前屋といふ—に季を重ね」〈浮・五人女・二〉
かみなり‐うお【雷魚】
ハタハタのこと。秋田地方で、漁期の冬によく雷が鳴るところからいう。《季 冬》
か‐みん【夏眠】
[名](スル)熱帯地方などで、乾季に、乾燥に耐えられない生物が休眠状態で過ごすこと。肺魚・カタツムリなどにみられる。
かみん‐ちゅ【神人】
沖縄地方で、神をまつる巫女(みこ)の総称。正式の資格をもつ巫女のほかに、村祭りのときだけ資格を与えられる巫女をもいう。 [補説]書名別項。→神女
かめい‐しょぶん【下命処分】
国や地方公共団体が、特定人に対して作為・不作為・給付・受忍の義務を命じる行政処分。不作為を命じることを特に禁止といい、その違反については罰則の定めがある。下命行為。
かや・す【返す】
[動サ五(四)]「かえす」の音変化。中世以降の語。現代では関西・北陸地方の方言。「ただで—・したらつまらん」〈水上・大阪の宿〉
かゆ‐ばしら【粥柱】
小正月の粥に入れる餅(もち)。また、粥杖(かゆづえ)をこうよぶ地方もある。《季 新年》「天われにこの寿を給ふ—/風生」
から‐かぜ【空風/乾風】
冬に雨・雪などを伴わないで強く吹く乾いた北風。多く、関東地方に吹く寒風をいう。からっかぜ。《季 冬》「雪は来で—きほふ空凄し/曽良」
カラクシュ【Karakuş】
トルコ南東部の都市アドゥヤマンの北東約30キロメートルにある墳墓。紀元前1世紀頃に同地方を支配したコンマゲネ王朝の墳墓であり、ミトリダテス2世の母や姉などが埋葬されている。
からこ‐いせき【唐古遺跡】
奈良県磯城(しき)郡田原本町の唐古池を中心とする弥生時代の遺跡。豊富な木製農具の出土によって稲作農耕の存在を実証した。近畿地方弥生土器の変遷を知る上でも重要。