このひとのいき【この人の閾】
保坂和志の短編小説。10年ぶりに再会した学生時代の女性の先輩の姿を「ぼく」の視点から淡々と描く。平成7年(1995)発表。同年、第113回芥川賞受賞。
こはる‐じへえ【小春治兵衛】
浄瑠璃「心中天の網島」などの男女の主人公。大坂天満の紙屋治兵衛と曽根崎新地紀伊国屋の遊女小春。
こぶくろ‐ざか【巨福呂坂】
神奈川県鎌倉市雪ノ下から山ノ内へ抜ける坂道。鎌倉七口の一。
こま‐むかえ【駒迎え】
平安時代、毎年8月の駒牽(こまひ)きのとき、諸国から貢進される馬を、馬寮(めりょう)の使いが近江(おうみ)の逢坂(おうさか)の関まで迎えに出たこと。こまむかい。《季 秋》「—ことにゆゆしや額白/蕪村」
こめ‐さきものしじょう【米先物市場】
米の先物取引が行われる市場。 [補説]世界最初の米先物市場は享保15年(1730)に江戸幕府の公認を受けた大坂の堂島米市場といわれる。日本では戦時経済下の昭和14年(1939)に全廃されたが、平...
こめ‐どいや【米問屋】
江戸時代、米を取り扱った問屋。江戸と大坂で特に発達した。
こもちやまんば【嫗山姥】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。正徳2年(1712)大坂竹本座初演。謡曲「山姥」に頼光四天王の世界を配する。二段目の「八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)」が有名。
ころ・げる【転げる】
[動ガ下一] 1 「転がる1」に同じ。「—・げるようにして坂をかけおりる」 2 「転がる2」に同じ。「つまずいて—・げる」
こんごう【金剛】
能楽師の姓の一。シテ方の家柄。大和猿楽坂戸座の6世三郎正明の童名金剛丸からとったもの。
「金剛流」または「金剛座」の略。
こんごう‐ざ【金剛座】
大和猿楽四座の一。もと坂戸座。明治以降は金剛流という。