しおり‐がき【枝折(り)垣/柴折(り)垣】
折った木の枝や竹などを縄で結んでつくった粗末な垣。
し‐がき【鹿垣】
1 「鹿木(しかぎ)」に同じ。「行くへも遠き山陰の、—の道の険(さが)しきに」〈謡・紅葉狩〉 2 狩りをするとき、獲物が逃げないように人々が並び立って垣をつくること。〈日葡〉
しし‐がき【鹿垣/猪垣】
竹や枝つきの木で粗く編んだ垣。獣が田畑に侵入するのを防ぐためのもの。また、戦場で敵を防ぐのにも用いた。鹿砦(ろくさい)。鹿矢来。《季 秋》「—の門鎖し居る男かな/石鼎」
しの‐がき【篠垣】
篠竹で編んでつくった垣。
しのび‐がき【忍び垣】
垣の一種。高さ2メートルほどで上・中・下段に分かれ、上段を建仁寺垣、中段を葭(よし)作りとして透かし窓などを設け、下段は大竹の二つ割りを斜めに組み合わせたもの。
しば‐がき【柴垣】
1 《上代は「しばかき」》柴を編んでつくった垣。しまがき。 2 「柴垣節」の略。 3 「柴垣踊り」の略。
しび‐えん【紫微垣】
⇒紫微
しみず‐がき【清水垣】
神社などの垣根で、丸太を支柱とし、横に竹を何段かに組み、間に細い竹を立てて棕櫚縄(しゅろなわ)で結んだもの。
しん‐えん【神垣】
神社の境内の周りに巡らした垣。また、神社。たまがき。みずがき。
すい‐がい【透垣】
《「すきがき」の音変化》板と板、または竹と竹との間を、少し透かしてつくる垣。すいがき。「所どころの立蔀(たてじとみ)、—などやうのもの、乱りがはし」〈源・野分〉