たま‐かぎる【玉かぎる】
[枕]玉がほのかに輝く意から、「夕」「日」「ほのか」「はろか」「ただ一目」などに、また「磐垣淵(いはかきふち)」にもかかる。「—夕さり来(く)れば」〈万・四五〉 「—ほのかに見えて別れなばもとな...
たま‐がき【玉垣】
《古くは「たまかき」》皇居・神社の周囲に巡らした垣。垣が二重にあるときは外側のものをいう。斎垣(いがき)。瑞垣(みずがき)。
たまがき‐の【玉垣の】
[枕] 1 玉垣を「みづがき(瑞垣)」ともいうところから、「みつ」にかかる。「—三津の港に春なれば」〈曽丹集〉 2 玉垣の内の意から、「うち」にかかる。「—内外(うちと)の神の御末にて」〈謡・羽衣〉
たまがき‐の‐うちつくに【玉垣の内つ国】
日本国の美称。「玉垣の内つ御国の朝霞光へだてぬ春は来にけり」〈夫木・一〉
たま‐ぶち【玉縁】
1 美しい縁。また、きれいに縁どりしたもの。 2 布の裁ち目に別布をつけて細く縁どったもの。縫いしろの始末やボタンホールなどに用いる。パイピング。 3 ㋐西洋建築で、建物の隅に取り付ける、断面が...
た‐もん【多門/多聞】
1 城の石垣の上に築いた長屋造りの建物。兵器庫と防壁を兼ねる。松永久秀が大和国佐保山に築いた多聞城の形式からの名という。多聞櫓(やぐら)。 2 本宅の周囲に建てた長屋。 3 江戸城中の御殿女中が...
たより【頼り/便り】
1 (頼り)何かをするためのよりどころとして、たよっているもの。頼み。「地図を—に家を探す」「兄を—にする」 2 (便り)何かについての情報。手紙。知らせ。「—が届く」「風の—に聞く」 3 縁故...
たらま‐じま【多良間島】
沖縄県、先島(さきしま)諸島の宮古島と石垣島の中間にある島。面積約20平方キロメートル、最高点が34.4メートル。大半が10〜15メートルの平坦な島。全島が琉球(りゅうきゅう)石灰岩からなる。サ...
たる‐かいせん【樽廻船】
江戸時代、大坂から江戸へ、主として酒樽荷などを運んだ船。船足が速く、幕末には菱垣(ひがき)廻船を圧倒した。たるぶね。
たんば【丹波】
旧国名の一。大半は現在の京都府中部と兵庫県東部にまたがる地域。南東端が大阪府。古くは「たには」と称した。 兵庫県中東部、中国山地の東端の市。太平洋に注ぐ加古川と日本海に注ぐ竹田川(下流で由良...