たい‐けい【大経】
1 大きなすじみち。不変の法則。大道。 2 経書を、その分量により大・中・小に分けたとき、分量の多いもの。「礼記」「春秋左氏伝」をさす。→小経 →中経
だい‐きょう【大経】
宗派で重要とされる経典。天台宗では涅槃(ねはん)経、浄土教では無量寿経をさす。
だい‐きょうじ【大経師】
1 昔、朝廷御用の、経巻・仏画などを表装した職人の長。造暦にあたった賀茂・幸徳井両家から新暦を受け、大経師暦を発行する権利を与えられた。 2 表具師。
だいきょうじむかしごよみ【大経師昔暦】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。正徳5年(1715)大坂竹本座初演。京都の大経師の妻おさんと手代茂兵衛との密通事件を脚色したもの。近松三姦通物(かんつうもの)の一。通称「おさん茂兵衛」。