こく‐ろう【国老】
1 江戸時代、大名の領地にあって留守をあずかる国(くに)家老。 2 国に功労のあった老臣。元老。 3 昔、中国で、辞職ののちも卿大夫(けいたいふ)の待遇を受けた者の称。
こ‐けい【孤閨】
ひとり寝の部屋。転じて、夫の長い留守の間、妻がひとりで暮らすこと。
孤閨(こけい)を守(まも)・る
夫の長い不在、または死別により、妻がひとりで家を守る。
ここうからのだっしゅつ【虎口からの脱出】
景山民夫の長編小説。昭和61年(1986)刊。放送作家・エッセイストとして知られていた著者による小説デビュー作。第8回吉川英治文学新人賞、および第5回日本冒険小説家協会大賞最優秀新人賞受賞。
こころ‐いられ【心苛れ】
心がいらだつこと。「夫(そ)れだけでは面白う無うて—のするに」〈一葉・われから〉 「苦しげなるもの。…—したる人」〈枕・一五七〉
こころ‐おそ・し【心鈍し】
[形ク] 1 熱心でない。いいかげんである。「はやも鳴けいはたの森の時鳥(ほととぎす)—・くは手向けせざりつ」〈夫木・八〉 2 《「こころおぞし」とも》心の働きがにぶい。気がきかない。「さやうの...
心(こころ)時雨(しぐ)・る
もの悲しくて、心が湿りがちになる。「神無月なほ定めなき雲よりも—・るる夕暮れの空」〈夫木・一六〉
心(こころ)染(そ)・む
深く心にとまる。気に入る。「さこそげに君なげくらめ—・めし山の紅葉を人に折られて」〈右京大夫集〉
こころ‐たしか【心確か】
[形動ナリ] 1 思慮分別に富んでいるさま。考えがしっかりしているさま。「仕うまつる人の中に、—なるをえらびて」〈竹取〉 2 心持ちのしっかりしているさま。心丈夫。「さりながら—に思(おぼ)し召...
こころ‐つま【心妻/心夫】
心の中で思い決めている妻、または夫。意中の人。「あしひきの山下とよめ鳴く鹿の言(こと)ともしかも我(あ)が—」〈万・一六一一〉