おやこだか【父子鷹】
子母沢寛の長編歴史小説。昭和30年(1955)から昭和31年(1956)にかけて「読売新聞」に連載。勝海舟の父、勝小吉を主人公に、江戸時代末の市井の人々の姿を人情味豊かに描く。
およす・く
[動カ下二]《「す」「く」の清濁はともに未詳。連用形の例だけがみられる》 1 成長する。成人する。「若君のいと美しう—・け給ふままに」〈源・浮舟〉 2 大人ぶる。ませる。「まだきに—・けて、ざれ...
おり【檻】
北方謙三の長編ハードボイルド小説。昭和58年(1983)刊。同年、日本冒険小説協会大賞受賞。やくざ稼業から足を洗いスーパー店主となった男が、平凡な日常という檻を出て元の世界に戻ってゆく姿を描く。
おり‐し・く【折(り)敷く】
[動カ五(四)] 1 銃撃などのために、片ひざをついた姿勢をとる。「私は砂に—・き、いい加減に発射した」〈大岡・野火〉 2 木の枝や草などを折って敷く。「其蘆(あし)を—・いて」〈蘆花・自然と人生〉
オリンピズム【Olympism】
近代オリンピックの創始者クーベルタンが提唱した、オリンピックのあるべき姿。「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍などさまざまな差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理...
おろせ【下ろせ】
《上方の遊里語》 1 駕籠(かご)かき。「姿の入れ物、—が急げば」〈浮・一代男・六〉 2 「下ろせ駕籠」の略。
おわら‐かぜのぼん【おわら風の盆】
富山市八尾(やつお)地区で、毎年9月1日から3日にかけて行われる行事。二百十日にあたる時期に風神鎮魂と豊作を願うもので、編み笠姿で越中おわら節に合わせ踊る。
おん‐ぎょう【隠形】
呪術(じゅじゅつ)を用い、自分の姿を隠して見えなくすること。「おそろしさに—の印を結びて、息を沈めてゐて見るに」〈沙石集・七〉
おんぎょう‐ほう【隠形法】
真言宗の修法の一。摩利支天(まりしてん)の隠形印を結んで真言を唱えると、自分の姿を隠すことができるとする。
おんな‐ずき【女好き】
1 男の容姿・気質などが女の好みに合うこと。「—のする顔」⇔男好き。 2 男が、女との情事を好むこと。また、そのような男。