むね‐の‐ひ【胸の火】
胸に燃える思い。恋慕や嫉妬(しっと)などの、熱く苦しい思いを火にたとえていう語。
むや‐むや
[副]嫉妬(しっと)に悩みもだえるさま。「—修羅を燃(もや)して」〈円朝・真景累ヶ淵〉
めすねこ【牝猫】
《原題、(フランス)La Chatte》コレットの小説。1933年刊。飼い猫を溺愛する夫と、その猫に嫉妬する新妻の奇妙な三角関係を描く。
め‐だし【芽出し】
1 草木が芽を出すこと。また、その新芽。芽立ち。萌芽(ほうが)。「—柳」 2 物事の始まり。また、物事のきざし。萌芽。「銀子にも嫉妬に似た感情の—はありながら」〈秋声・縮図〉
めら‐めら
[副]炎を立てて勢いよく燃え広がるさま。「—(と)燃える」「嫉妬の炎を—(と)燃やす」
もの‐うたがい【物疑ひ】
疑って嫉妬(しっと)すること。「かくわりなき—はせよ」〈源・帚木〉
もの‐うらみ【物恨み】
嫉妬(しっと)して、うらむこと。「まだきに騒ぎて、あいなき—し給ふな」〈源・若菜上〉
もの‐ねたみ【物妬み】
あれこれと嫉妬(しっと)すること。「さすがに腹あしくて—うちしたる」〈源・若菜下〉
やき【焼き】
1 焼くこと。また、焼いた程度。火の通りぐあい。「魚の—が足りない」「—の悪い茶碗」 2 刀などに焼き入れをすること。 3 嫉妬すること。やきもち。「きつい—さ」〈洒・郭中奇譚〉
やき‐もち【焼(き)餅】
1 火であぶって焼いた餅。 2 《嫉妬(しっと)する意の「焼く」に餅を添えていった語》嫉妬。ねたみ。「—を焼く」