みやけ‐せん【三宅線】
動物地理区の境界線の一。屋久島・種子島と九州の間に東西に引かれる。多くの南方系チョウ類の分布の北限となっている。昭和4年(1929)、昆虫学者の江崎悌三が提唱し、三宅恒方にちなんで命名。
みやざき‐やすさだ【宮崎安貞】
[1623〜1697]江戸前期の農学者。安芸(あき)の人。筑前福岡藩に仕え、のち辞して農業を営み、西日本各地を巡って農業に関する見聞を収集。「農業全書」を著した。
みやべ‐せん【宮部線】
植物分布の境界線の一。千島列島の択捉島とウルップ島の間(択捉水道)に引かれる。この線より南側にはトドマツ、エゾマツ、ミズナラが分布し、北海道本島の植物相と共通し、北側ではシベリアやカムチャッカと...
みやもと‐つねいち【宮本常一】
[1907〜1981]民俗学者。山口の生まれ。教員のかたわら近畿民俗学会に参加。渋沢敬三に認められ、アチックミューゼアムソサエティ(現神奈川大学日本常民文化研究所)の研究所員となる。全国を旅して...
ミュラー【Friedrich Max Müller】
[1823〜1900]英国の言語学者・宗教学者。ドイツ生まれ。比較言語学の立場から宗教学・神話学の科学的方法論を唱え、「リグ‐ベーダ全集」「東方聖典」などサンスクリット聖典を英訳・刊行。
ミュラーリヤー‐さくし【ミュラーリヤー錯視】
《Müller-Lyer illusion》錯視の一つ。同じ長さの線分の両端に内向きの矢羽を付けると長く見え、外向きの矢羽を付けると短く見えること。ドイツの社会学者・心理学者ミュラー=リヤーが発表。
ミュンスターバーグ‐さくし【ミュンスターバーグ錯視】
《Münsterberg illusion》錯視の一つ。直線の上下に白と黒の正方形を互い違いにずらして並べたとき、直線が傾いて見えること。ドイツ出身の医者・心理学者ミュンスターバーグが発表。この...
ミューオニウム【muonium】
異種原子の一。正電荷の反ミュー粒子と負電荷の電子がクーロン力で束縛状態にあるもの。水素原子の陽子をミューオンに置き換えたものに相当する。半減期は2.2マイクロ秒。1960年、米国の物理学者V=ヒ...
ミランコビッチ‐サイクル【Milankovitch cycle】
《Milankovitch's cycle》数万年から十数万年という周期で見られる地表面における日射量の長期変動。セルビアの地球物理学者ミランコビッチにより提唱。地球の軌道要素に見られる三つの長...
ミンコフスキー‐の‐じくう【ミンコフスキーの時空】
通常の三次元空間(ユークリッド空間)に、時間と光速度を乗じたものをもう一つの次元として加えた四次元空間のこと。1908年にドイツの数学者ヘルマン=ミンコフスキーによって導入された。特殊相対性理論...