ぎょ‐ぶつ【御物】
天子の所有品。室町時代以降、将軍家の什宝(じゅうほう)に対しても使われたが、現代の制度では宮内庁にある御物台帳に記載されているものをさす。ごもつ。ぎょもつ。「正倉院—」
ぎんかく‐じ【銀閣寺】
京都市左京区にある慈照寺の通称。足利義政の山荘東山殿(ひがしやまどの)を、義政の死後、遺言により禅寺としたもの。初期の書院造りの遺構として貴重な東求堂(とうぐどう)と、2層の観音殿(いずれも国宝...
クイーンビクトリア‐ビルディング【Queen Victoria Building】
オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の州都シドニーの中心街にある建物。ジョージストリートに面する。19世紀末にネオロマネスク様式で建造。現在は、200以上の商店やレストランが並ぶショッピング...
く‐がね【黄金】
金(きん)。こがね。「銀(しろかね)も—も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」〈万・八〇三〉
くさどせんげんちょう‐いせき【草戸千軒町遺跡】
広島県福山市草戸町の芦田川河川敷で昭和36年(1961)の発掘調査により確認された中世の集落遺跡。港町ないし市場町と推定され、延宝元年(1673)まで数度にわたり水没。木簡・呪符なども発見され、...
くしろ‐しつげん【釧路湿原】
北海道東部、釧路市から釧路町・標茶(しべちゃ)町・鶴居(つるい)村にかけて広がる泥炭性草原湿地。面積は約180平方キロメートルあり、サロベツ原野とともに日本最大級の湿原。周辺地域を含め湿原全域が...
くじ【籤/鬮】
紙片や竹片などに文句や記号を記し、その一つを抜き取って、事の成否や吉凶を判断したり、当落・順番などを決めたりする方法。また、その紙片・竹片など。古くは神意をうかがうのに用いた。「—に当たる」「あ...
くずのまつばら【葛の松原】
江戸前期の俳論書。1冊。各務支考著。元禄5年(1692)刊行。松尾芭蕉や宝井其角などの句について随筆風にまとめたもの。
く‐そん【九尊】
仏語。胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の中台八葉院に配置される五如来と四菩薩(ぼさつ)の総称。大日如来を中心に宝幢(ほうどう)如来・阿弥陀如来・開敷華王(かいふけおう)如来・天鼓(てんく)雷...
くだら‐かんのん【百済観音】
法隆寺大宝蔵殿の観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)立像の通称。飛鳥時代の作。