客(きゃく)を◦する
客を招いて、もてなす。「赤い飯を炊いて—◦するという相談が」〈漱石・こゝろ〉
客(きゃく)を取(と)・る
芸者や遊女が客を迎えて相手をする。
客(きゃく)を引(ひ)・く
1 遊びや宿泊の客を誘い寄せる。 2 客を招き入れる。「父は…其処で食事をすれば睡眠もするし、客も引くという風で」〈上司・父の婚礼〉
きゃっ‐かん【客観】
[名](スル) 1 観察・認識などの精神活動の対象となるもの。かっかん。⇔主観。 2 主観から独立して存在する外界の事物。客体。かっかん。⇔主観。 3 当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考...
きゃっかん‐し【客観視】
[名](スル)自分自身に直接関わる事柄を、第三者的な立場で見ること。また、利害や感情などを除いた観点で状況を見ること。「自己を冷静に—する」
きゃっかん‐しゅぎ【客観主義】
1 哲学で、主観から独立して、客観的に妥当する真理・価値・規範の存在を主張する立場。⇔主観主義。 2 個人的・独断的見解をしりぞけ、客観的基準に従って行動する態度。⇔主観主義。 3 刑法理論で、...
きゃっかん‐せい【客観性】
客観的であること。だれもがそうだと納得できる、そのものの性質。「—に欠ける論評」⇔主観性。
きゃっかん‐てき【客観的】
[形動] 1 主観または主体を離れて独立に存在するさま。⇔主観的。 2 特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま。「—な意見」「—に描写する」⇔主観的。
きゃっかんてき‐かんねんろん【客観的観念論】
哲学で、精神的・観念的なものを主観的意識から独立した客観的原理として立て、世界をそのあらわれとする立場。プラトン・ヘーゲルらに代表される。→主観的観念論
きゃっかんてき‐せいしん【客観的精神】
ヘーゲルの精神哲学における概念。精神の発展段階で、主観的精神から絶対的精神へと展開する中間の段階に位置するもの。具体的には法・道徳・人倫という諸形態で顕現する。