かすが‐の‐しんぼく【春日の神木】
神霊が宿るとされた春日神社の榊(さかき)。平安末期から室町時代にかけて、興福寺の大衆(だいしゅ)が朝廷の処置などに不満があるときに、春日神社の神人とともにこれを担いで京都に強訴するのが例であった...
かすが‐まんだら【春日曼荼羅】
春日神社の信仰のため、その祭神・境内などを図にした曼荼羅。宮曼荼羅・社寺曼荼羅・鹿曼荼羅などがある。鎌倉・室町時代に流行。
カステラ
《(ポルトガル)pâo de Castelhaから。カスティーリャのパンの意》小麦粉・鶏卵・砂糖などをまぜて焼いた菓子。室町末期にポルトガル人が長崎に伝えた。カステーラ。
かた‐ぎぬ【肩衣】
1 古代、庶民が着た、丈が短い袖無しの上着。袖無し。手無し。 2 室町末期から素襖(すおう)の略装として用いた武士の公服。素襖の袖を取り除いたもので、小袖の上から着る。袴(はかま)と合わせて用い...
かたの【交野】
大阪府北東部の市。淀川支流の天野川の中流域にあり、住宅地。獅子窟寺がある。人口7.8万(2010)。
大阪府枚方(ひらかた)市・交野市一帯の丘陵。平安時代には皇室の遊猟地、桜の名所。[歌枕]...
かちかち‐やま【かちかち山】
日本の昔話の一。室町末期の成立か。悪い狸(たぬき)に婆(ばば)を殺された爺(じじ)のために、兎(うさぎ)が敵討ちをする。
かちょうよじょう【花鳥余情】
室町時代の源氏物語注釈書。30巻。一条兼良(いちじょうかねら)著。文明4年(1472)成立。「河海抄」を補正したもので、文意の理解に重点をおく。かちょうよせい。
かっ‐き【活気】
生き生きとした気分。生気。「—のある教室」「—にあふれる」
かって‐ぐち【勝手口】
1 台所の出入り口。また、外から台所に通じる出入り口。 2 茶室で、亭主が出入りする口。客が出入りする躙(にじ)り口に対していう。茶道口。
かつら‐づつみ【桂包み】
室町時代、庶民の女性が長い布で頭を包み、前で結んで余りを左右に分けて挟んだもの。京都の桂女(かつらめ)の風俗から始まるという。桂巻き。