おもい‐お・く【思い置く】
[動カ五(四)] 1 あとに、残念だという気持ちを残す。思い残す。「充分御饌(ごぜん)も頂戴し、…もう—・く事はないと考えて居ると」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 心に決めておく。思い定める。「藤...
おもい‐とど・む【思ひ止む】
[動マ下二] 1 思い切る。あきらめる。「いみじからむ過ちを、さしあたりて見つけたりとも、えとがめ—・むべうもあらず」〈夜の寝覚・三〉 2 深く考える。「物をいたう—・めたりし心に」〈源・夕霧〉...
おもい‐なら・う【思ひ習ふ】
[動ハ四] 1 習い覚える。「君により—・ひぬ世の中の人はこれをや恋といふらむ」〈伊勢・三八〉 2 そう思うのが習慣となる。いつもそう思う。「さのみうけとるべき物と—・ひては、かならず心苦しく」...
おもい‐ねん・ず【思ひ念ず】
[動サ変] 1 一心に祈る。「この君を、あながちに、ながらへて見むと—・じけむ」〈夜の寝覚・二〉 2 じっと我慢する。堪える。「しかれども—・じていはく」〈今昔・二九・二八〉
おも‐やせ【面痩せ】
[名](スル)「面窶(おもやつ)れ」に同じ。「寝不足で—した顔」
おやすみ‐なさい【御休みなさい】
[連語]就寝のときや、夜、人と別れるときなどに言うあいさつの言葉。
おゆどの‐の‐ぎしき【御湯殿の儀式】
皇子誕生のとき、吉日を選んで産湯(うぶゆ)を使わせる儀式。御湯殿始め。「—をはじめて、御弦打ち、書(ふみ)読む人も」〈夜の寝覚・五〉
お‐よる【御夜/御寝】
寝ることをいう尊敬語。御就寝。「—の後も、とみに寝られず」〈中務内侍日記〉
お‐よ・る【御寝る】
[動ラ五(四)]《名詞「およる(御夜)」の動詞化》「寝る」の尊敬語。おやすみになる。「今晩は酔った勢いでぐっすり—・りたいんですとさ」〈志賀・濁った頭〉 「御門(みかど)はいづくに—・るぞ」〈増...
およん‐な・る【御寝んなる】
[動ラ四]《「およるなる」の音変化》「寝る」の尊敬語。おやすみになる。およる。