しし‐がき【鹿垣/猪垣】
竹や枝つきの木で粗く編んだ垣。獣が田畑に侵入するのを防ぐためのもの。また、戦場で敵を防ぐのにも用いた。鹿砦(ろくさい)。鹿矢来。《季 秋》「—の門鎖し居る男かな/石鼎」
した‐じ【下地】
1 物事が成り立つ土台となるもの。基礎。素地。素養。「小さいころから音楽の—がある」「—が入っているのですぐに酔う」 2 (「助枝」とも書く)木や竹の細い材を縦横に組んだ壁の骨組み。壁下地。かべ...
しどろ
[形動][文][ナリ]秩序なく乱れているさま。「姿も—に眠って居るクレオパトルを見たよう」〈荷風・ふらんす物語〉
しゅく‐ぜん【粛然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 なんの物音も聞こえず静かなさま。また、静かで行儀正しいさま。「—として声なし」「—として諸人の議論を聞き居る内にも」〈鉄腸・花間鶯〉 2 おごそかで整ったさま...
しょう‐どう【称道】
[名](スル)いい唱えること。唱道。「茫乎(ぼうこ)として美術美術と—し居るに過ぎざるなり」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
しょ‐ざい【所在】
1 物事が存在する所。ありか。また、人が居る場所。「責任の—をはっきりさせる」「犯人の—は不明です」 2 すること。行為。仕事。「—がなくて退屈している」 3 身分。地位。境遇。「—こそ出女(で...
しょちゅう‐みまい【暑中見舞(い)】
暑中に、親戚(しんせき)・知人などへ安否を尋ねること。また、その手紙。暑中伺い。《季 夏》「腐り居る—の卵かな/子規」 [補説]現代では一般に梅雨明けから立秋前までのものとし、以降は残暑見舞いとする。
しら‐は【白歯】
1 白い歯。 2 《昔、歯を黒く染めた既婚の女性に対して》未婚の女性。処女。「—で家に居るではなし、余故(よそ)へ縁附いていた所で」〈紅葉・二人女房〉
しらはま‐なみ【白浜波】
白浜に打ち寄せる波。「たくひれの—の寄りもあへず荒ぶる妹に恋ひつつそ居る」〈万・二八二二〉
しれ‐じれ【痴れ痴れ】
[副]《「しれしれ」とも》いかにもとぼけているさま。また、おろかにみえるさま。「須藤は—笑って居る」〈蘆花・黒潮〉