むし‐の‐ね【虫の音】
虫の鳴く声。特に、秋の虫にいう。《季 秋》「—に折々わたる嵐かな/青蘿」 地歌・箏曲(そうきょく)の曲名。明和・安永(1764〜1781)ごろ、藤尾勾当作曲。歌詞は謡曲「松虫」などにより、手...
むら‐だ・つ【群立つ/叢立つ】
[動タ五(四)] 1 一群になって立っている。群生する。むれだつ。「雑木交りに木深く—・って」〈風葉・青春〉 2 群がって上へあがる。一群をなして飛び立つ。むれだつ。「—・ち急ぐ嵐雲(あらしぐも...
むら‐めか・す【群めかす】
[動サ四]群がる。群れをなす。「嵐に木の葉の散るごとく—・してぞ引きにける」〈義経記・六〉
もの‐ずき【物好き/物数奇】
[名・形動] 1 変わったことを好むこと。好奇心が強く、普通と違ったことを好むこと。また、その人や、そのさま。「寒中水泳とは—な人だ」 2 物事に趣向を凝らすこと。また、そのものや、そのさま。「...
ものみ‐まど【物見窓】
1 城・家・乗り物などで、外を見るために設けた窓。 2 能舞台で、鏡の間の幕口に向かって右側の壁にある連子窓。舞台のようすを見るためのもの。嵐窓(あらしまど)。奉行窓。
やく‐じょ【躍如】
[ト・タル][文][形動タリ]いきいきとしていて目の前に見えるさま。「嵐の情景が絵の中に—として描かれている」「面目—」
やま‐あらし【山嵐】
1 山から吹いてくる嵐。やまおろし。 2 柔道の手技の一。相手の同じ側の襟と袖を握って釣り込み、前隅に浮かして崩しながら、出足のくるぶし上部にあてた足で払い上げて倒す。
やまざくら‐ど【山桜戸】
1 ヤマザクラの木で作った戸。「あしひきの—を開け置きて我(あ)が待つ君を誰(たれ)か留むる」〈万・二六一七〉 2 ヤマザクラの咲いている所。桜の多く植えてある山家(やまが)。「名もしるし峰の嵐...
よも‐の‐あらし【四方の嵐】
1 あたりを吹き荒れる嵐。 2 浮世の波風。「浅茅生(あさぢふ)の露のやどりに君を置きて—ぞしづ心なき」〈源・賢木〉
よわ‐の‐あらし【夜半の嵐】
1 夜吹く風。 2 《「明日ありと思ふ心のあだ桜夜半に嵐の吹かぬものかは」〈親鸞上人絵詞伝〉による》一夜で桜花を散らす嵐。気づかないうちに変化が起こるたとえ。