ふうしんじょう【風信帖】
平安前期、弘仁3〜4年(812〜813)ころに空海が最澄にあてた3通の書状を巻子本(かんすぼん)としたもの。京都教王護国寺蔵。
ふうすい‐とし【風水都市】
風水の考え方に基づいて造営された都市。古代中国の長安・洛陽や、日本の平安京・江戸など。
ふうようわかしゅう【風葉和歌集】
鎌倉中期の歌集。20巻。現存本は末尾2巻を欠く。藤原為家撰か。後嵯峨院中宮姞子(よしこ)の命により、文永8年(1271)成立。平安時代から鎌倉初期までの作り物語の中から、和歌約1400首(現存本...
ふかくさ【深草】
京都市伏見区北部の地名。深草十二帝陵・仁明天皇陵がある。平安時代の別荘地。[歌枕]「年をへて住みこし里を出でていなばいとど—野とやなりなむ」〈伊勢・一二三〉
ふかんでん‐でん【不堪佃田】
平安時代、天災などによって荒廃し、耕作の不可能になった田地。不堪田。
ふかんでんでん‐の‐そう【不堪佃田の奏】
平安時代、毎年9月7日に国司から太政官に報告のあった不堪佃田の田数とその租税減免とを大臣以下が議定して奏聞した公事。不堪田の奏。
ふき‐じ【富貴寺】
大分県豊後高田市蕗(ふき)にある天台宗の寺。山号は、蓮華山。養老2年(718)、仁聞の創建と伝える。国宝の本堂は、平安時代の阿弥陀堂建築の遺構の一。旧称、蕗阿弥陀寺。ふきでら。
ふきぬき‐やたい【吹(き)抜き屋台】
平安・鎌倉時代の大和絵、特に絵巻類に用いられた室内描写法。屋根・天井などを省いて、斜め上から見下ろすように室内の情景を描くもの。
ふくろぞうし【袋草紙】
《「ふくろそうし」とも》平安後期の歌学書。2巻。藤原清輔著。平治元年(1159)までに成立。歌会の作法、歌人の逸話などを集成したもの。
ふさん‐とくしち【不三得七】
奈良・平安時代、一国内の田租の7割を国司の責任で官に納めさせた制度。災害による田租の免除制度を悪用して私腹を肥やす国司が増えたためにとられた措置。