よしの‐やま【吉野山】
奈良県中部、大峰山脈北端の尾根の称。南朝の所在地で史跡に富み、また金峰山寺(きんぶせんじ)(蔵王堂)があり、修験道の根拠地。桜の名所で、平安中期から寄進により植えられた。平成16年(2004)「...
よ‐ねん【余年】
残りの寿命。余命。余生。「平安に—を送りしが」〈中村訳・西国立志編〉
よび‐な【呼(び)名】
1 物や人が普通に呼ばれている名。特に、正式の名前に対して平常呼ばれている名。通称。通り名。「親分の—で通っている男」 2 平安時代、宮中の女官を官名や国名などをつけて呼んだもの。紫式部・清少納...
よりゅうど【寄人】
1 平安時代以後、記録所・御書所などに置かれた職員。庶務・執筆などのことをつかさどった。 2 平安時代以後、朝廷の和歌所に置かれた職員。和歌の選定にあずかった。召人(めしゅうど)。 3 居住する...
よるのねざめ【夜の寝覚】
平安後期の物語。5巻または3巻。作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)と伝えられるが未詳。成立年未詳。中の君寝覚の上と中納言との悲恋物語。源氏物語の影響が強い。夜半(よわ)の寝覚。寝覚。
よろい‐がた【鎧形/甲形】
平安時代、節会の行事などの際、近衛の官人が着た儀仗用の鎧。布帛(ふはく)に金・銀などの装飾を施したりして鎧の形に作ったもの。
よろい‐ひたたれ【鎧直垂】
軍陣に際して、鎧の下に着る直垂。錦(にしき)・綾・平絹などで仕立て、袖細で袖口と袴(はかま)の裾口に括(くく)り緒を通したもの。平安末期から中世に用いられた。ひたたれ。
らいごう‐ず【来迎図】
平安中期以降、浄土信仰に基づいて盛んになった仏画。主に、阿弥陀仏が諸菩薩(ぼさつ)を従えて、衆生(しゅじょう)を極楽浄土に迎えるために人間世界に下降するようすを描いたもの。
らくよう【洛陽】
中国河南省北西部の都市。洛河北岸にある。西周時代に都として建設され洛邑(らくゆう)とよばれ、漢代に改称、北魏・晋・隋・後梁・後唐などの首都。唐代には長安に対して東都とよばれ、経済・文化の中心と...
らくようでんがくき【洛陽田楽記】
平安後期の記録書。1巻。大江匡房(おおえのまさふさ)著。永長元年(1096)京都で流行した田楽を漢文体で記録したもので、田楽史上貴重な資料。