うた‐ひこう【歌披講】
一定の作法・形式に従って、和歌を節づけして披露すること。平安中期から行われ、現在も新年の歌会始めに勅題の選歌を披露する行事として残っている。
うた‐ものがたり【歌物語】
1 平安時代の、和歌を中心としてまとめられた短編物語。また、短編物語集。伊勢物語・平中物語・大和物語の類。 2 「歌語り」に同じ。「故殿の—を書き設けて」〈栄花・浅緑〉
うだ【宇多】
京都市右京区宇多野付近の地。平安時代以降は禁裏御料の狩猟地。[歌枕]「今日暮れぬ明日も狩り来む—の原枯れ野の下にきぎす鳴くなり」〈秋篠月清集〉
うち‐き【袿】
《「うちぎ」とも》平安時代以来、貴族の男性が狩衣(かりぎぬ)や直衣(のうし)の下に着た衣服。女性の場合は唐衣(からぎぬ)の下に着た。単に衣(きぬ)ともいわれる。
うちぎきしゅう【打聞集】
平安末期の仏教説話集。下巻だけ、長承3年(1134)の写本が現存する。作者未詳。漢字片仮名交じりの文体で書かれ、インド・中国・日本の説話27編を収録。
うち‐どり【内取り】
1 所属する相撲部屋の土俵でとる、けいこ相撲。 2 平安時代、7月の相撲(すまい)の節(せち)の当日以前に試みられた相撲の取組。
うちの【内野】
京都市上京区南西部の旧地名。平安京大内裏のあった所。
うち‐の‐ごしょどころ【内御書所】
平安時代、天皇の書物を保管した所。承香殿(しょうきょうでん)の東の廂(ひさし)にあった。
うつし‐ぐら【移し鞍】
平安時代、官人が公用で乗る馬寮(めりょう)の馬につける鞍。平文の鞍橋(くらぼね)、半舌の鐙(あぶみ)、斧形の大滑(おおなめ)が特色。似せて作った鞍を私馬(わたくしのうま)につけることもある。うつ...
うつ‐ばり【梁】
《内張りの意。平安時代までは「うつはり」》屋根の重みを支えるための横木。はり。