いっ‐かど【一角/一廉】
[副] 1 相当にすぐれているさま。格段。ひとかど。「—の人間」 2 まだ未熟な者が一人前のようにふるまうさま。「己(おのれ)畜生なりと思はずして—人間立てをするこそ」〈艶道通鑑・五〉
かど【廉】
《「角(かど)」と同語源》特に取り上げるべき事項・箇所。ある事柄の原因・理由となる点。「不審の—がある」「反則の—で罰せられる」
かど‐かど【廉廉】
それぞれの箇所。ふしぶし。「不審の—を吟味する」
こう‐れん【孝廉】
[名・形動] 1 孝行で欲が少なく、正直なこと。また、そのさま。「—を察すれば濁る泥の如く」〈東海散士・佳人之奇遇〉 2 ㋐中国漢代に、朝廷が各郡に推挙させた人物の徳目の一。また、その徴士の名称...
せい‐れん【清廉】
[名・形動]心が清らかで私欲がないこと。また、そのさま。廉潔。「—の士」「—な人物」
てい‐れん【低廉】
[名・形動]金額が安いこと。また、そのさま。「—な価格」「—な賃金」
とう‐ひれん【唐飛廉】
キク科の多年草。日当たりのよい山地の草原に生え、高さ0.3〜1メートル。アザミに似るが、とげは鋭くない。葉は広卵形で、羽状に裂けている。秋、暗紫色の頭状花が咲く。
ひと‐かど【一角/一廉】
[名] 1 ひときわすぐれていること。いっかど。「—の人物」 2 それ相応であること。一人前であること。「—の理屈を並べ立てる」 3 一つの事柄。一つの方面。「詳慎精密にこの—を究察し」〈中村...
ひ‐れん【飛廉/蜚廉】
1 中国で、風の神。 2 中国で、空想上の動物。頭は雀に似て角(つの)があり、からだは鹿に似て豹文があり、尾は蛇に似ているという。 3 陰陽道(おんようどう)でいう歳神の名。この神のいる方角に向...
ふ‐れん【不廉】
[名・形動]値段が安くないこと。また、そのさま。「食料と薪との—な供給を仰がねばならぬ」〈長塚・土〉