ひき‐わた・す【引(き)渡す】
[動サ五(四)] 1 綱・幕などを、一方から他方へ長く張り渡す。「紅白の幕を—・す」 2 手もとにある人や物を他人の手に移す。「身柄を—・す」
ひき‐わり【引(き)割(り)】
歌舞伎の舞台転換法の一。大道具を二つに分けて左右に引き入れ、次の場面の背景を出すこと。
ひ・く【引く/曳く/牽く】
[動カ五(四)] 1 物の端を持って手近の所に寄らせる。手前に引き寄せる。 ㋐たぐり寄せる。「網を—・く」 ㋑手前に動かす。「サイドブレーキを—・く」 ㋒矢を射放つ。「弓を—・く」 ㋓(根差し...
ひく‐て【引く手】
1 自分の方に来させようと誘う人。 2 舞で、手を手前に引き寄せること。⇔差す手。
ひくて‐あまた【引く手数多】
来てくれと誘う人が多いこと。「技術者が少なくて—だ」
引(ひ)くに引(ひ)け◦ない
引き下がろうと思っても引き下がれない。「自分から言いだした以上は—◦ない」
引(ひ)くの山(やま)の
《「山」は、祇園祭の山鉾(やまぼこ)》多忙、繁雑なさま。ごたごたしているさま。
ひけ【引け】
1 弱みを感じること。ひけめ。「彼は妙な—を感じた」〈佐藤春夫・都会の憂鬱〉 2 (「退け」とも書く)その日の勤務が終わって退出すること。「—の時間になる」 3 取引所で、立会時間の最後に行われ...
ひけあと‐けはい【引け跡気配】
取引所の立ち会いが終わったあとにあらわれる相場の人気や動向。
ひけ‐ぎわ【引け際/退け際】
1 1日の勤務などが終わって退出する直前。ひけどき。 2 地位・職務などから身を引くまぎわ。ひきぎわ。 3 取引所で、大引けに近い時分。また、そのころの相場。