からく【辛く】
[副]《形容詞「からし」の連用形から》 1 やっと。かろうじて。「かの御子だに見給ふべきが侍らざりしかばなむ、—求めて物せし」〈宇津保・菊の宴〉 2 必死に。一心に。「—神仏を祈りてこの水門(み...
からし【芥子/芥/辛子】
《形容詞「から(辛)し」の終止形から》カラシナの種子を粉にした香辛料。黄色で辛く、水で練って用いる。また、カラシナの別名。
からたけ‐わり【幹竹割(り)】
幹竹を割るように、物を縦に勢いよく切り裂くこと。多く、人を刀で切るときの形容に用いる。「真っ向—」
かり‐かつよう【カリ活用】
文語形容詞の連用形語尾「く・しく」にラ変動詞「あり」が付いて音変化した「かり・しかり」の活用形式をいう。例えば、「高かり」「恋しかり」の類で、形容詞に欠けた、助動詞に続く機能をこれで補っている。...
借(か)りてきた猫(ねこ)
ふだんと違って、非常におとなしいありさまの形容。
かわい【可愛】
《形容詞「かわいい」の語幹。また、「かわいい」の省略形とも》 1 愛らしく感じるさま。いとしく思うさま。「忌々(いまいま)しい婆(ばば)めと勃然(むっ)とはしたれど、—娘の姑(しゅうと)」〈紅葉...
かわら‐の‐まつ【瓦の松】
《白居易「新楽府・驪宮高」の「牆に衣有り、瓦に松有り」から》屋根瓦の上に生えた松。古びた家の形容にいう。「古郷の垣穂の蔦(つた)も色づきて—に秋風ぞ吹く」〈新後拾遺・秋下〉 [補説]原詩の「松」...
かん◦めり
[連語]《形容詞、および形容詞型活用語の連体形活用語尾「かる」に推量の助動詞「めり」の付いた「かるめり」の音変化》「かめり」に同じ。「うそぶかせ給ふこと、しげ—◦めりしかば」〈かげろふ・下〉
が‐い【我意】
[名]自分一人の考え。自分の思うままにしようとする心持ち。わがまま。我(が)。「あくまでも—を通す」 [形動]《中世後期以降の口語》 1 自己中心で独断的な考えや意志を押し通そうとするさま。...
がく‐めい【学名】
1 生物などの分類に用いる学問上の世界共通の名称。国際命名規約に基づき、属名と種小名による二名法がとられ、ラテン語またはラテン語化した名詞と形容詞で表す。スウェーデンの生物学者リンネに始まる。 ...