つね‐の‐ごしょ【常の御所】
1 内裏の中で、天皇の日常の居所。古くは仁寿殿(じじゅうでん)、後世には清涼殿を用いた。近世になり常御殿(つねのごてん)として独立した。 2 寝殿造りで、主人が日常住む部屋または建物。
でん‐しょう【伝承】
[名](スル) 1 伝え聞くこと。人づてに聞くこと。「浪士数百名島津泉州に就(つき)て暴挙の企あるの趣、疾くも—為(し)たりしかば」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 ある集団の中で、古くからあるしきた...
でん‐せい【伝世】
後世に伝えること。子孫代々受け継ぐこと。「—の名物茶碗」
とう‐す【刀子】
《「す(子)」は唐音》小形の刀。古代から雑用に用いられ、しだいに装飾化されていった。後世の小刀(こがたな)。とうし。
とう‐ばん【纛幡/纛旛】
1 平安時代、軍陣で将軍の標識として立てた旗。 2 昔、朝廷で即位式などのとき大極殿(だいごくでん)(後世は紫宸殿(ししんでん))の庭に威儀を整えるために立てた仗旗(じょうき)。
とぶら・う【弔ふ】
[動ハ四]「とむらう」に同じ。「父の後世を—・ふ」〈今昔・七・二七〉
とよ‐ほ・く【豊寿く/豊祝く】
[動カ四]《後世は「とよほぐ」》よろこび祝う。祝福する。「—・き寿(ほ)き廻(もとほ)し献(まつ)り来し御酒(みき)ぞ」〈記・中・歌謡〉
と‐よ・る【外寄る】
[動ラ四]《本来のものから外れた方に寄る意》後世になる。当世風になる。「妙(たへ)にをかしき事は、—・りてこそ書き出づる人々ありけれど」〈源・梅枝〉
とら‐の‐かしら【虎の頭】
虎の頭の形に模した作り物。それを煮るまねをした湯で産湯を使わせると、子供の穢(けが)れを払い丈夫に育つといわれた。後世の犬張り子はこれに倣ったものといわれる。
なえ【萎え】
力が抜けて自由がきかなくなること。なえること。「足の—」「気力の—」 [補説]「あしなえ」「てなえ」の「なえ」は、歴史的かなづかいが「なへ」であり、意味も足や手の運用が自由でないことの意で「萎え...