しのび‐の‐お【忍びの緒】
1 兜(かぶと)の緒の近世の称。 2 烏帽子(えぼし)の中につけて落ちないように髪に結ぶひも。
しのび‐の‐じゅつ【忍びの術】
「忍術(にんじゅつ)」に同じ。
しのび‐の‐もの【忍びの者】
「忍者(にんじゃ)」に同じ。
しのび‐び【忍び火】
音のしないように打つ切り火。
しのび‐めつけ【忍び目付】
武家時代、ひそかに各地を巡察し、事情を主家に報告した役。しのびまわり。
しのび‐もとゆい【忍び元結】
外部から見えないように結ぶ元結。
しのび‐やか【忍びやか】
[形動][文][ナリ]人目をはばかって、ひそかに行うさま。動作などが静かで、人目に立たないさま。「—な足音」「秋の—な訪れ」
しのび‐やつ・す【忍び窶す】
[動サ四]人目を忍んで、目立たない姿になる。「馬四つ五つひかせていみじう—・したれど」〈源・玉鬘〉
しのび‐よ・る【忍び寄る】
[動ラ五(四)]気づかれないように、そっと近づく。「枕元にそっと—・る」「背後に—・る黒い影」「—・る秋の気配」
しのびよるこいはくせもの【忍夜恋曲者】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。宝田寿助作詞、5世岸沢式佐作曲。天保7年(1836)江戸市村座初演。平将門の娘、滝夜叉が遊女となって大宅太郎光国に近づき、色仕掛けで味方にしようとするが見破られ、...