たい‐にん【耐忍】
[名](スル)たえしのぶこと。忍耐。「—してこれを実行すること屡々なり」〈鴎外・舞姫〉
たち‐しのぶ【立忍】
イノモトソウ科の常緑多年生のシダ。暖地のやや乾いた地に生え、高さ30〜60センチ。シノブに似て、葉は細かく裂ける。寒忍(かんしのぶ)。
つり‐しのぶ【釣(り)忍】
シノブの根茎を舟の形や井桁(いげた)に作り、夏、涼味を添えるため軒先につるもの。《季 夏》「水かけて夜にしたりけり—/一茶」
成(な)らぬ堪忍(かんにん)するが堪忍(かんにん)
がまんできないことをこらえるのが、本当の忍耐というものである。
にん【忍】
1 こらえること。「—の一字」 2 仏語。 ㋐忍辱(にんにく)の意。苦難に耐えること。 ㋑修行の階位の忍位。四諦(したい)の理を理解し、善根も定まって、悪趣に落ちない位。
にん【忍】
[常用漢字] [音]ニン(呉) [訓]しのぶ しのばせる 1 がまんする。じっとこらえる。「忍苦・忍従・忍耐/隠忍・堪忍・堅忍」 2 むごいことを平気でする。「残忍」 3 隠れて行動する。「忍者...
のき‐しのぶ【軒忍】
ウラボシ科の常緑多年生のシダ。樹皮や岩の上、屋根などに生え、根茎は横にはう。葉は細長く、長さ10〜30センチ、裏面に円形の胞子嚢(ほうしのう)が2列に並んでつく。八目蘭(やつめらん)。いつまでぐ...
はな‐しのぶ【花忍/花荵】
ハナシノブ科の多年草。九州の山地に自生し、高さ約90センチ。葉は羽状複葉で、小葉は披針形(ひしんけい)。夏、青紫色の花を円錐状につけ、浅い鐘形で先が五つに裂けている。
むしょう‐にん【無生忍】
《「無生法忍」の略。忍は認知の意》仏語。生じることも滅することもないという真理を認識すること。また、その真理を悟った安らぎ。