しん【慎〔愼〕】
[常用漢字] [音]シン(漢) [訓]つつしむ 手落ちのないように気を配る。つつしむ。「慎重/戒慎・謹慎」 [名のり]ちか・のり・まこと・みつ・よし
しん‐ちょう【慎重】
[名・形動]注意深くて、軽々しく行動しないこと。また、そのさま。「—を期する」「万事に—な人」「—に検討を重ねる」⇔軽率。 [派生]しんちょうさ[名]
しん‐どく【慎独】
《「礼記」大学の「君子は必ず其の独りを慎むなり」などから》自分一人のときでも、行いを慎み雑念の起こらないようにすること。
しん‐まく【慎莫】
[名・形動ナリ] 1 まじめで控えめなこと。また、そのさま。実直。律義。「さぞや不自由と思へども、その顔もせず—に、終(つひ)に仕つけぬ賃仕事」〈浄・難波丸金鶏〉 2 始末をきちんとすること。よ...
慎莫(しんまく)に負(お)え◦ぬ
始末に困る。手のつけようがない。慎莫にいかない。「しばらく取っ組んでゐたが、身が重くて—◦なんだを」〈滑・浮世風呂・四〉
しん‐みつ【慎密】
[名・形動ナリ]つつしみ深くて、よく注意の行き届くこと。また、そのさま。「其動作沈静—なるを見る」〈ファン=カステール訳・彼日氏教授論〉
つつしみ【慎み/謹み】
1 慎むこと。控えめに振る舞うこと。「—のない人だ」「—を忘れた行為」 2 江戸時代、武士や僧侶に科した刑罰の一。家の内に籠居(ろうきょ)して外出することを許さないもの。謹慎。 3 物忌み。斎戒...
つつしみ‐ぶか・い【慎み深い】
[形][文]つつしみぶか・し[ク]心をひきしめて軽はずみな言動をしない。遠慮がちで控えめである。「—・く振る舞う」 [派生]つつしみぶかさ[名]
つつし・む【慎む/謹む】
[動マ五(四)] 1 あやまちや軽はずみなことがないように気をつける。慎重に事をなす。「行動を—・む」「言葉を—・みなさい」 2 度をすごさないようにする。控えめにする。節制する。「酒を—・む」...
つつまし・い【慎ましい】
[形][文]つつま・し[シク]《動詞「つつ(慎)む」の形容詞化》 1 遠慮深い態度である。控えめで、しとやかだ。「—・い振る舞い」「—・く寄り添う」「—・く咲く野の花」 2 ぜいたくでないさま。...