うれえ【憂え/愁え/患え】
1 「うれい1」に同じ。「子を思う母の—」 2 「うれい2」に同じ。「—を忘れる」 3 嘆き悲しんで訴え出ること。愁訴(しゅうそ)。嘆願。「かの—をしたる匠(たくみ)をば、かぐや姫呼び据ゑて」〈...
うれえ‐がお【憂え顔/愁え顔】
「うれいがお」に同じ。
うれえ‐ぶみ【愁へ文】
愁訴や誓願のために朝廷などに出す文書。訴状。嘆願書。「人の申し文、—などありけるをとり集めて」〈栄花・衣の珠〉
うれ・える【憂える/愁える/患える】
[動ア下一][文]うれ・ふ[ハ下二] 1 よくないことになるのではないかと心配する。心を痛める。また、嘆き悲しむ。「日本の将来を—・える」 2 心の苦しみを人に訴える。自分の嘆きを人に告げる。「...
憂(うれ)えを掃(はら)う玉帚(たまははき)
《蘇軾「洞庭春色詩」から》飲むと嫌な事が忘れられることから、酒の美称。
うれわし・い【憂わしい】
[形][文]うれは・し[シク]憂えるべきようすだ。嘆かわしい。「—・い世相」 [派生]うれわしげ[形動]
ゆう【憂】
[常用漢字] [音]ユウ(イウ)(漢) ウ(呉) [訓]うれえる うれい うい 1 物思いに沈む。心配する。心配事。うれい。「憂鬱(ゆううつ)・憂国・憂愁・憂慮/杞憂(きゆう)・同憂・内憂・忘憂...
ゆう‐うつ【憂鬱/幽鬱/悒鬱】
[名・形動] 1 気持ちがふさいで、晴れないこと。また、そのさま。「—な顔」「責任が重くて—になる」「—な雨空が続く」 2 草木が暗くなるほどに茂ること。また、そのさま。「この樹だけは—な暗緑の...
ゆううつ‐しつ【憂鬱質】
⇒黒胆汁質(こくたんじゅうしつ)
ゆう‐かん【憂患】
心配して心をいためること。