とう‐りゅう【逗留】
[名](スル) 1 旅先などに一定期間とどまること。滞在。「湯治場に三か月間—する」「長(なが)—」 2 その場にとどまって進まないこと。また、1か所でぐずぐずすること。「さばかりのことになりて...
とおいこえとおいへや【遠い声、遠い部屋】
《原題Other Voices, Other Rooms》カポーティの長編小説。1948年刊。父親を探して南部の町を訪れた少年の姿を通じ、思春期特有の屈折した心理や自我の目覚めを描く。
とおつおうみ【遠淡海/遠江】
浜名湖のこと。琵琶湖を「近つ淡海」というのに対し、都から遠い湖の意。また、遠江(とおとうみ)の古称。「—引佐(いなさ)細江の水脈(みを)つくし我(あれ)を頼めてあさましものを」〈万・三四二九〉
とお‐つ‐かみ【遠つ神】
[名]遠い昔、神であったころの先祖。「天降り来ましし伊支等(いきら)が—」〈出雲国風土記〉 [枕]「大君(おほきみ)」にかかる。「—我が大君の」〈万・五〉
とき‐かわ・す【解き交はす】
[動サ四]「解き交(か)う1」に同じ。「高麗(こま)錦紐—・し天人の妻問ふ夕(よひ)ぞ我も偲(しの)はむ」〈万・二〇九〇〉
とき・じ【時じ】
[形シク]《名詞「時」に打消しの意を添える接尾語「じ」がついて形容詞化した語》 1 その時節ではない。季節はずれである。「我がやどの—・じき藤のめづらしく今も見てしか妹が笑まひを」〈万・一六二七...
時(とき)となく
いつという時を定めず。常に。ひっきりなしに。「忘れ草我が紐に付く—思ひ渡れば生けりともなし」〈万・三〇六〇〉
時(とき)無(な)・し
1 いつと定まった時がない。「み吉野の耳我(みみが)の嶺に—・くそ雪は降りける」〈万・二五〉 2 不幸・失意の境遇にある。「東宮の御時の学士にて侍りしを、—・くおはしませば」〈今鏡・一〉
ときわ【常磐/常盤】
[名・形動ナリ]《「とこいわ」の音変化》 1 常に変わらない岩。「皆人の命も我もみ吉野の滝の—の常ならぬかも」〈万・九二二〉 2 永久に変わらないこと。また、そのさま。「大君は—にまさむ橘の殿の...
時(とき)分(わ)か◦ず
季節の区別がない。四季に関係ない。いつの時季でも。「湯の原に鳴く葦田鶴(あしたづ)は我(あ)がごとく妹(いも)に恋ふれや—◦ず鳴く」〈万・九六一〉 「—◦ず降れる雪かと見るまでに垣根もたわに咲け...