そま【杣】
1 「杣山(そまやま)」に同じ。「—入り」 2 「杣木(そまぎ)」に同じ。 3 「杣人(そまびと)」に同じ。 4 ⇒我が立つ杣 [補説]「杣」は国字。
そも‐や
[副]《接続詞「そも」+間投助詞「や」から》いったいまあ。「我等夫婦は—幾許(いかばかり)の恥辱を受くるならん」〈紅葉・金色夜叉〉
そら‐おぼれ【空おぼれ】
とぼけたふりをすること。そらとぼけ。「我身こそあらぬ様なれそれながら—する君は君なり」〈源・若菜下〉
そら‐きかず【空聞かず】
わざと聞こえないふりをすること。「我を捨てていづくへゆくぞとの給へ共、—して」〈平家・九〉
そら‐みつ
[枕]「大和(やまと)」にかかる。語義・かかり方未詳。→そらにみつ「—大和の国はおしなべて我こそ居れ」〈万・一〉
そら‐よろこび【空喜び/空悦び】
1 なんとなくうれしく思うこと。「この馬こそはや我が物よと思ひつつ—して」〈盛衰記・一九〉 2 喜んだかいのないこと。ぬかよろこび。「身共も公家になる楽しみ。—の裏が来て、恥をさらす縛り縄」〈浄...
それ‐まで【其れ迄】
1 時間・状態・動作などが限界に達したことを表す。それで終わり。「この条件でいやなら契約は—だ」「おしゃべりは—」 2 物事がある程度にまで達したことを表す。副詞的にも用いる。そんなにまで。それ...
そろ【候】
[動特活]《「そうろう」の音変化》「ある」の丁寧語。多く補助動詞として用いる。「いかでか惜しからでそろべき」〈曽我・一〉 [補説]活用形は、未然形「そろは」「そろ」、連用・終止・連体形「そろ」、...
そん【損】
[名・形動] 1 利益を失うこと。また、そのさま。不利益。「—を出す」「—な取引」⇔得。 2 努力をしても報われないこと。また、そのさま。「正直者が—をする」「—な性分」⇔得。 3 そこなうこと...
そん‐しん【尊親】
1 親を尊ぶこと。 2 尊いことと親しいこと。また、尊び親しむこと。「—ともに是をかねたるは父一人なり」〈曽我・一一〉