うわ‐みず【上水】
1 水の上のほうの部分。上澄みの水。 2 江戸時代、米相場の立ち会いに、仲買人を集める合図の柝(き)を打ち、終了の際は水をまいて仲買人を散会させた役。
うん‐じょう【運上】
1 鎌倉時代、年貢物を京都に運んで上納すること。 2 室町後期、租税を割り当てること。 3 江戸時代の雑税の一。商・工・漁・鉱・運送などの営業者に賦課した。
うんじょう‐かた【運上方】
江戸幕府の役職の一。運上・冥加(みょうが)などに関する事務をつかさどった。
うんじょう‐しょ【運上所】
江戸末期から明治にかけて、各地の開港場で、輸出入品の監督、関税の徴収などを取り扱った役所。現在の税関にあたる。
うんじょうめいらん【雲上明覧】
《「雲上明覧大全」の略称》江戸時代の公家の名鑑。2巻。西本願寺光徳府編。天保8年(1837)初めて刊行され、慶応3年(1867)まで逐次改訂。皇族・公家・門跡などの系図・官位・紋所・所領高などを...
うんじょう‐やま【運上山】
江戸時代、村または個人が所定の税を納めることで薪や柴(しば)の採取を認められた山林。
ウンスン‐カルタ
《ウン(um)は1、スン(sum)は最高の意のポルトガル語》ポルトガルから伝わり、江戸初期に流行した天正カルタを日本化したもの。札数は天正カルタが48枚だったのに対して75枚に増えた。トランプに...
うんてれ‐がん
《「うんでれがん」とも》愚か者。あほう。まぬけ。江戸末期に流行した語。「恐れ入って引き下がる—があるものか」〈漱石・坊っちゃん〉
うんでん‐しんとう【雲伝神道】
江戸中期に河内国葛城山(かつらぎさん)高貴寺の慈雲尊者飲光(おんこう)が興した神道。密教を基礎に、儒教の倫理を取り入れたもの。「雲伝」は慈雲所伝の意。葛城神道。
うんぴょうざっし【雲萍雑志】
江戸後期の随筆。4巻。柳沢淇園(やなぎさわきえん)著と伝えられるが未詳。天保14年(1843)刊。和漢混交文で、志士や仁人の言行を取り上げ、勧善懲悪などの道徳を説いている。