えんというおんな【婉という女】
大原富枝の歴史小説。江戸時代初期の土佐藩家老野中兼山の娘、婉の40年に渡る幽閉生活とその後を描く。昭和35年(1960)刊行。同年、第13回野間文芸賞受賞。昭和46年(1971)映画化。
えん‐とう【遠島】
1 陸地から遠く離れている島。 2 江戸時代の刑罰の一。財産を没収したうえ、伊豆七島・隠岐(おき)・壱岐(いき)などの島へ送る刑。追放より重く、死罪より軽い。島流し。
えん‐ぴつ【鉛筆】
筆記用具の一。木の軸に、黒鉛の粉末と粘土を混ぜ高熱で焼き固めた芯(しん)を入れたもの。1565年に英国で考案。江戸初期にオランダから幕府に献上され、商品として輸入されたのは明治10年(1877)前後。
えんぶり【朳】
1 「えぶり(朳)」に同じ。 2 民俗芸能の一。青森県八戸(はちのへ)市およびその付近で、小正月、現在は2月17日に家々を回って、その年の豊作を祈念する舞。《季 新年》
えんぽう【延宝】
江戸前期、霊元天皇の時の年号。1673年9月21日〜1681年9月29日。
えんまん‐いん【円満院】
滋賀県大津市にある天台系単立宗教法人の寺。もと園城寺の本坊で三井三門跡の一。寛和3年(987)京都岡崎に悟円法親王が創建、平等院と称した。江戸初期に現在地へ移転。
えん‐やく【延約】
江戸時代の国学の用語。延言(えんげん)と約言(やくげん)。
えん‐り【円理】
和算の算法の一。円周、円の面積、球の体積などを計算できる。江戸中期、関孝和(せきたかかず)の弟子建部賢弘(たけべかたひろ)に始まり、安島直円(あじまなおのぶ)らによって完成した。
えん‐りょ【遠慮】
[名](スル)《3が原義》 1 人に対して、言葉や行動を慎み控えること。「—なくいただきます」「年長者への—がある」「この部屋ではタバコは—してください」 2 辞退すること。また、ある場所から引...
えんれい‐たん【延齢丹】
江戸時代の健康常備薬。曲直瀬道三(まなせどうさん)の養子玄朔(げんさく)の創製。