おい‐う・つ【追ひ棄つ】
[動タ下二]追い出して捨てる。追放する。「俄(にはか)に親、この女を—・つ」〈伊勢・四〇〉
おき‐ずて【置(き)捨て】
《「おきすて」とも》 1 捨てるつもりで、そのまま置いておくこと。 2 置き去り。
おはらい‐ばこ【御祓箱/御払い箱】
1 (御祓箱)中世から近世にかけて、御師(おし)が、毎年諸国の信者に配って歩いた、伊勢神宮の厄よけの大麻を納めた小箱。はらえばこ。 2 (御払い箱) ㋐勤めを辞めさせられること。「会社を—になる...
おもい‐す・つ【思ひ捨つ】
[動タ下二]捨てて顧みない。見捨てる。見放す。「うきものと、—・てつる世も」〈源・須磨〉
おもい‐はな・つ【思ひ放つ】
[動タ四]思いをきっぱり捨てる。ふりきる。愛想をつかす。また、あきらめる。「したり顔にて、もとのことを—・ちたらむ気色(けしき)こそ愁はしかるべけれ」〈源・末摘花〉
恩(おん)の腹(はら)は切(き)らねど情(なさけ)の腹(はら)は切(き)る
受けた恩に報いるために命を捨てる者は少ないが、義理人情のために命を捨てる者は多い。恩の死にはせねども情けの死にはする。
かき‐すて【書(き)捨て】
《「かきずて」とも》 1 書き捨てること。また、そのもの。 2 書き置き。「—の玉章(たまづさ)千束(ちつか)に積もり」〈浄・女夫池〉
かき‐す・てる【書(き)捨てる】
[動タ下一][文]かきす・つ[タ下二] 1 気に入らなかったりして、書く端から捨てる。「—・てた原稿用紙」 2 投げやりに書く。いいかげんに書く。「身辺雑事を—・てただけのもの」 3 書いたまま...
かみ‐くず【紙屑】
不用になった紙切れ。くず紙。「—を捨てる」「—同然となった株券」
かん‐りん【寒林】
1 冬枯れの、寒々とした林。《季 冬》「野の入日燃えて—の道をはる/秋桜子」 2 《(梵)Śitavanaの訳》インドのマガダ国にあった林の名。山深く気温が低い所で、死体を捨てる場所であったとい...