みたて‐さつじん【見立て殺人】
推理小説の題材として使われる殺人の一。伝説、物語、詩などに見立てて、殺人を犯したり、死体や殺害現場を装飾したりすること。童謡に見立てた場合は特に童謡殺人とよばれる。
みっしつ‐さつじん【密室殺人】
推理小説などで、密室(外との出入りができない部屋)の内部で人が殺されており、かつ、その犯人が室内に存在しない状態。→不可能犯罪
メタ‐ミステリー【meta-mystery】
推理小説のジャンルの一つ。推理小説の物語構造そのものを題材としたり、登場人物が書く別の推理小説が作中作として使われたりするもの。
モルグがいのさつじん【モルグ街の殺人】
《原題The Murders in the Rue Morgue》ポーの短編推理小説。1841年発表。パリのモルグ街で発生した、母親と娘の密室殺人事件を描く。
やつはかむら【八つ墓村】
横溝正史の推理小説。名探偵金田一耕助シリーズの一つ。昭和24年(1949)から翌年にかけ「新青年」上で発表。昭和13年(1938)に起きた大量殺人事件「津山事件」に着想したもの。 松田定次監...
ゆがんだかお【歪んだ顔】
角田喜久雄の推理小説。昭和22年(1947)刊行。
ようぎしゃエックスのけんしん【容疑者Xの献身】
東野圭吾の推理小説。天才物理学者、湯川学が不可解な事件を科学的に解決する「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編作品。平成17年(2005)発表。同年、第134回直木賞受賞。平成18年(2006)、第6...
よんまんにんのもくげきしゃ【四万人の目撃者】
有馬頼義の推理小説。昭和33年(1958)刊。昭和34年(1959)、第12回日本探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)受賞。
ルパン【Arsène Lupin】
モーリス=ルブランの一連の推理小説の主人公である怪盗の名。リュパン。
レッド‐ヘリング【red herring】
《「ニシンの燻製(くんせい)」の意》推理小説などの手法の一つ。読者の注意を真犯人からそらすため、わざと提示される偽の手がかり。燻製ニシンの臭いで猟犬の注意がそらされることに由来する。→ミスディレ...