てい‐き【詆毀/詆譏】
[名](スル)そしること。けなすこと。「ラスキンが…盛に模写主義を—して」〈抱月・文芸上の自然主義〉
ていこくぶんがく【帝国文学】
学術文芸雑誌。明治28年(1895)創刊、大正9年(1920)廃刊。東京帝国大学文科大学の井上哲次郎・上田万年・高山樗牛・上田敏らが組織した帝国文学会の機関誌として発行。評論や外国文学の紹介など...
てき【狄】
古代中国で、匈奴(きょうど)など北方の異民族の呼称。北狄。 綱淵謙錠(つなぶちけんじょう)の長編時代小説。昭和47年(1972)から昭和48年(1973)にかけて「別冊文芸春秋」誌にて連載。...
てんかんきのぶんがく【転換期の文学】
青野季吉による文芸評論。昭和2年(1927)刊。
てんこうぶんがくろん【転向文学論】
本多秋五による文芸評論集。昭和32年(1957)刊行。小林秀雄、プロレタリア文学、転向文学、上部構造を論じる4部からなる。
てんしゅものがたり【天守物語】
泉鏡花の戯曲。1幕。大正6年(1917)、文芸誌「新小説」に発表。魔界の者がすむ白鷺城(姫路城)の天守閣を舞台に、天守夫人富姫と鷹匠の若者の恋を幻想的に描く。鏡花の生前には上演されず、没後の昭和...
てんのうきかん‐せつ【天皇機関説】
明治憲法の解釈において、主権は国家にあり、天皇は法人である国家の最高機関であるとする学説。美濃部達吉らが唱えたが、国体に反する学説として非難され、昭和10年(1935)国体明徴問題を引き起こし...
デカダンス【(フランス)décadence】
1 19世紀末、フランスを中心とした文芸上の一傾向。虚無的、退廃的、病的な唯美性を特色とする。ボードレールを先駆とし、ベルレーヌ・ランボーらに代表される。退廃派。 2 虚無的、退廃的な風潮や生活態度。
でんえんふうけい【田園風景】
坂上弘の短編小説。東南アジアを舞台に貿易会社に勤める会社員の日常を描く。平成4年(1992)刊行。同年、第45回野間文芸賞受賞。
でんがかのしゅうへん【澱河歌の周辺】
安東次男による文芸評論。昭和37年(1962)刊行。第14回読売文学賞評論・伝記賞受賞。