きど‐げいしゃ【木戸芸者】
江戸時代、歌舞伎劇場で新狂言の出る前日などに、木戸口の台の上で狂言の名題・役割を読み上げたり、役者の声色などを使ったりして景気をあおり、客を集めた芸人。
きど‐ごめん【木戸御免】
相撲や芝居などの興行場に、木戸銭なしで自由に出入りできること。また、その者。また一般に、出入り自在なことにもいう。
きど‐せん【木戸銭】
興行見物のために入り口で払う料金。入場料。木戸。
きど‐ばん【木戸番】
1 江戸時代、市中の木戸ごとに設けられた小屋。また、その番人。 2 興行場の木戸口を守り、客を引く番人。 3 一般に人の出入りする場所や店先などで番をすること。
きど‐もん【木戸門】
2本の柱を冠木(かぶき)でつなぎ屋根をのせた、木戸の門。腕木門。
き‐どり【木取り】
大形の木材から必要な寸法の材を切り取ること。また、そのために墨掛けすること。
木戸(きど)を突(つ)・く
興行場で、入場を拒む。「いきなり女給さんに—・かれたじゃあございせんか」〈万太郎・みぞれ〉
木(き)に竹(たけ)を接(つ)・ぐ
違う性質のものをつぎ合わせる。前後関係や筋が通らないことのたとえ。
木(き)にも草(くさ)にも心(こころ)を置(お)く
小さなことにもおどおどすることのたとえ。木にも萱(かや)にも心を置く。
木(き)に縁(よ)りて魚(うお)を求(もと)む
《「孟子」梁恵王上から》方法を誤ると目的は達せられないことのたとえ。