ばん‐ぽう【万方】
1 あらゆる方面。すべての方面。「—都合よくなるではないか」〈左千夫・春の潮〉 2 いろいろの方法。すべての手段。「果して自分は医師として、—を尽したろうか」〈芥川・枯野抄〉
ひ‐かた【日方】
日のある方から吹く風。夏の季節風。地方により、西南や東南の風をいう。《季 夏》
ひ‐かた【火方】
⇒火付盗賊改
ひがし‐かた【東方】
1 東の方角。 2 勝負・競技などで、東西に分けた場合、東に陣どった側。
ひきつけ‐かた【引付方】
鎌倉・室町幕府の裁判機関。当初は御家人間の訴訟、のちに所領関係の訴訟を専門に扱った。
ひぐれ‐がた【日暮れ方】
日が暮れる時分。夕方。
ひさ‐かた【久方/久堅】
《枕詞「久方の」がかかるところから》天・空・月などのこと。「—の中に生ひたる里なれば光をのみぞ頼むべらなる」〈古今・雑下〉
ひじかた【土方】
姓氏の一。 [補説]「土方」姓の人物土方巽(ひじかたたつみ)土方定一(ひじかたていいち)土方歳三(ひじかたとしぞう)土方久徴(ひじかたひさあきら)土方久元(ひじかたひさもと)土方与志(ひじかたよし)
ひじり‐かた【聖方】
高野三方(こうやさんかた)の一。平安中期以降、高野山に隠遁して念仏修行した僧。のちには、同山を根拠地として勧進などのため諸国を遍歴した念仏者。高野聖。
ひだり‐の‐かた【左の方】
1 二分したときの左側。また、左の組。 2 相撲(すまい)の節(せち)で、相撲人を左右に分けたときの左方。今の東方(ひがしかた)。「—にも右の方にも負くる事なかりければ」〈今昔・二三・二三〉