あい‐まい【曖昧】
[名・形動] 1 態度や物事がはっきりしないこと。また、そのさま。あやふや。「—な答え」 2 怪しくて疑わしいこと。いかがわしいこと。また、そのさま。「—宿(やど)」 [派生]あいまいさ[名] ...
いちぎょう‐ざんまい【一行三昧】
仏語。一つの修行方法に専心すること。特に念仏三昧をいう。
いっ‐さんまい【一三昧】
1 仏語。雑念を去り一心に修行に専念すること。 2 ほかのことに構わず、一つのことだけに心を用いること。「同伴(みちづれ)にはとんと構もせずに、—に樹の上へかけ上る」〈渡部温訳・伊蘇普物語〉
かいいん‐ざんまい【海印三昧】
仏語。仏が華厳(けごん)経を説いたときに入ったという三昧。一切の事物が映し出される、静かに動じない仏の心。海印定(かいいんじょう)。
きょれい‐ふまい【虚霊不昧】
《朱熹「大学章句」から》天から授かった心の本体は空で、欲に曇ることなく、鏡のようにすべての物事を明らかに映すことができること。
くとう‐ざんまい【口頭三昧】
経文を読むだけで、真に仏道の修行をしないこと。
ぐ‐まい【愚昧】
[名・形動]《「昧」は暗い意》おろかで道理に暗いこと。また、そのさま。愚蒙。「—な人」「—なる通人よりも山出しの大野暮の方が遥かに上等だ」〈漱石・吾輩は猫である〉
げさくざんまい【戯作三昧】
芥川竜之介の小説。大正6年(1917)発表。戯作の執筆にふける曲亭馬琴(きょくていばきん)を主人公として、作者自身の芸術至上主義の境地を示す歴史小説。
さん‐ざんまい【三三昧】
「三解脱門(さんげだつもん)」に同じ。
さんまい【三昧】
[名]《(梵)samādhiの音写。三摩提・三摩地とも音写。定・正定・等持などと訳す》 1 仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対象が正しくとらえられ...