ゆ・す【揺す】
[動サ変]琴(きん)を弾くときに、弦を左の指で押してゆすり、余韻を波打たせる。「昼はいと人繁く、なほ一たびも—・し按ずるいとまも心あわたたしければ」〈源・若菜下〉
ゆ‐とこ【夜床】
「よどこ」の上代東国方言。「筑波嶺(つくはね)のさ百合(ゆる)の花の—にもかなしけ妹そ昼もかなしけ」〈万・四三六九〉
ゆめ‐すけ【夢助/夢介】
1 夢中になって遊興する人を人名のようにいう語。「色道二つに寝ても覚めても—と替名よばれて」〈浮・一代男・一〉 2 よく眠る人、また、夢見ているようにぼんやりした人などを人名のようにいう語。「酔...
ゆる【百合】
ユリの上代東国方言。「筑波嶺(つくはね)のさ—の花の夜床(ゆとこ)にもかなしけ妹(いも)そ昼もかなしけ」〈万・四三六九〉
ゆる・ぶ【緩ぶ/弛ぶ】
《「許す」と同語源。古くは「ゆるふ」》 [動バ四] 1 「ゆるむ1」に同じ。「箏の琴のいたう—・びたるを」〈狭衣・二〉 2 「ゆるむ2」に同じ。「心安き独り寝の床にて—・びにけりや」〈源・末摘...
よう【陽】
1 易学で、陰に対置されて、積極的、能動的であるとされるもの。天・日・昼・男・強・動・奇数など。⇔陰。 2 表から目に見えるところ。うわべ。⇔陰。→陽に 3 日の照らすこと。明るいこと。また、そ...
良(よ)うせずは
悪くすると。「—孫などもはひ歩きぬべき人の親どち昼寝したる」〈枕・二五〉
よせ‐がまち【寄せ框】
商家などの入り口の敷居。昼間は取りはずし、夜、戸を閉めるときに取り付けるようにしたもの。
よとう‐むし【夜盗虫】
ヨトウガの幼虫。体は緑色で葉の裏についているが、大きくなると黒褐色または淡褐色の芋虫となり、昼間は土中や根際に隠れ、夜はい出して植物の葉を食べる。農作物の害虫。ねきりむし。《季 夏》「—いそぎ食...
よどまり‐ひどまり【夜泊まり日泊まり】
昼夜の区別無く、家を留守にして遊び回ること。「それだからお帰りも遅くならうし、又は—もございますのさ」〈滑・古今百馬鹿〉