仕様(しよう)がなければ茗荷(みょうが)がある
「仕様がない」の「しようが」に「生姜(しょうが)」を掛けた言葉遊び。
備(そな)え有(あ)れば患(うれ)い無(な)し
万一に備えて、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても少しも心配事がない。備えあれば憂えなし。
爪(つめ)に爪(つめ)なく瓜(うり)に爪(つめ)あり
よく似ている「爪」と「瓜」の字形の違いをわかりやすくいった言葉。
手書(てか)きあれども文書(ふみか)きなし
字をじょうずに書く人は多いが、文章のうまい人はあまりいない。
遠(とお)き慮(おもんぱか)りなければ必(かなら)ず近(ちか)き憂(うれ)いあり
《「論語」衛霊公から》遠い将来のことまで考えずに目先のことばかり考えていると、近いうちに必ず困ったことが起こる。遠慮なければ近憂あり。
名(な)有(あ)りて実(じつ)無(な)し
評判ばかりが高くて、実質が伴わない。有名無実。
盗人(ぬすびと)の隙(ひま)はあれども守(まも)り手(て)の隙(ひま)はない
盗人はころあいを見て盗みにはいるから余裕があるが、番をするほうは少しも気を緩めるときがない。盗人は防ぎようがないことのたとえ。
始(はじ)めありて終(お)わりなし
《「晋書」劉聡載記から》最初は踏むべき道を踏んでいるが、最後まで全うしないこと。すなわち、事を始めたが成就しないこと。小人の志の堅固でないことをいう。
匹夫(ひっぷ)罪(つみ)なし璧(たま)を懐(いだ)いて罪(つみ)あり
《「春秋左伝」桓公一〇年から》凡人は、本来のままならば、罪を犯すことはないのに、身分不相応な財宝を手にしたために罪悪を犯し、災いを招くようになる。
人(ひと)有(あ)る中(なか)に人(ひと)無(な)し
人はたくさんいるが、真に役に立つ人物はなかなかいない。