やまばたけ【山畠】
森荘已池(もりそういち)の小説。昭和18年(1943)発表。同年、「蛾と笹舟」とあわせ第18回直木賞受賞。
やま‐びわ【山枇杷】
アワブキ科の常緑小高木。暖地の山林に生え、葉はビワに似て長楕円形で先がとがる。夏、白い小花を円錐状につける。実は丸くて小さい。
やま‐ふじ【山藤】
マメ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。本州中部以西の山野に自生。蔓はフジとは逆の左巻き。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。4月ごろ、紫色の蝶形の花が総状に垂れ下がって咲く。《季 春》「—や短き房の花...
やま‐ふだ【山札】
1 カードゲームで、場に積んでおく札。デッキ。→手札1 2 江戸時代、入会地に入り木草を採取することを許可した札。
やま‐ぶき【山吹】
1 バラ科の落葉低木。山間の湿地に多く、群生する。葉は互生し、卵形で先がとがり、縁に二重のぎざぎざがある。晩春、黄色の5弁花を開き、実は暗褐色。古くから庭木とされ、八重咲きのものは実がならない。...
やまぶき‐おり【山吹織(り)】
縦糸に絹糸、横糸にガス糸または木綿糸を用いて織った織物。紋繻子(もんじゅす)の一種。女性用の帯地にする。
やま‐ぶどう【山葡萄】
ブドウ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。四国以北の山地に自生。葉と対生して巻きひげが出る。葉は五角形状をし、裏面に褐色の綿毛を密生。雌雄異株。夏に黄緑色の小花を円錐状につけ、秋に黒色の実が房になっ...
やま‐ぼうし【山法師】
ミズキ科の落葉高木。山野に生え、葉は楕円形で先がとがり、対生。夏、淡黄色の小花が集まってつき、花びら状の4枚の白い苞(ほう)をもつ。実は集合果で、秋に赤く熟し、食用。四照花。やまぐわ。《季 夏》...
やま‐まゆ【山繭/天蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約15センチと大形で、色は赤褐・暗褐・黄褐色など変異に富む。前翅の先は鎌状にとがり、各翅の中央に眼状紋がある。幼虫は緑色で毛のまばらに生えた芋虫...
やまむら‐ざ【山村座】
歌舞伎劇場。寛永19年(1642)山村小兵衛が江戸木挽町に創設したという。江戸四座の一つであったが、正徳4年(1714)江島生島事件で廃絶。