かずら‐おけ【鬘桶】
能や狂言の小道具で、高さ約45センチ、直径約30センチの黒漆塗り蒔絵(まきえ)の円筒形の桶。本来は腰掛けとして使い、歌舞伎でも流用する。腰桶。かつらおけ。
か‐ぞう【仮像】
鉱物が本来の結晶形を示さず、外形を変えずに、成分が置換して新しい鉱物になったもの。
かた‐がた【方方/旁】
[名] 1 (方方)「人々」の敬称。かたたち。「お世話になった—」 2 あちこちの貴人の部屋。「あまたの御—を過ぎさせ給ひて」〈源・桐壺〉 3 いろいろの方角・場所。また、いろいろの方面の事柄...
かたき【敵/仇】
《「かた」は対比するものの片方の意で、本来は相手を広くいう》 1 勝負や争いの相手。競争相手。「商売上の—」「碁—」 2 恨みのある相手。あだ。仇敵(きゅうてき)。「—を取る」「父の—を討つ」 ...
かた‐くずれ【形崩れ】
[名](スル)長く用いている間に、また、品質不良などのために、衣服などの本来の形が崩れること。「—した背広」
かた‐てま【片手間】
本来の仕事の余暇。また、本業の合間にほかのことをすること。「—にはできない」
かた‐なし【形無し】
[名・形動] 1 本来の形を損なうこと。跡形のないこと。また、そのさま。「(袴(はかま)ノ)ひだの—になりたるを」〈逍遥・当世書生気質〉 2 面目を失うこと。さんざんなありさまとなること。また、...
かたふた‐ばしら【片蓋柱】
壁面から本来の形の約半分だけを突出させて取り付けた装飾的な柱。
かつじん‐けん【活人剣】
本来、人を殺傷する目的のための刀剣が、使い方によって人を生かすものとしてはたらくこと。⇔殺人剣。→殺人刀活人剣(せつにんとうかつにんけん)
かど‐の‐おさ【看督長】
平安時代、検非違使(けびいし)庁の下級職員。牢獄(ろうごく)の看守を本来の職務としたが、のちには罪人追捕(ついぶ)が主となった。