しで‐の‐たおさ【死出の田長】
《「しず(賤)のたおさ(田長)」の音変化とも、死出の山から飛び来るところからともいう》ホトトギスの別名。しでたおさ。「名のみ立つ—は今朝ぞなく庵あまたとうとまれぬれば」〈伊勢・四三〉
死馬(しば)の骨(ほね)を五百金(ごひゃくきん)に買(か)う
《「戦国策」燕策から》凡人をまず優遇しておけば、やがて賢者が自然と集まって来る。死馬の骨を買う。
しぶ・く
[動カ四] 1 無理に連れて来る。引きずって来る。しょっぴく。「寝る時はもみくじで—・いて来い」〈浄・女楠〉 2 誘いをかける。誘う。「幸ひあたりに人もなし、ちと—・いて見ませう」〈浄・西王母〉
しぼ‐せん【子母銭】
《青蚨(せいふ)(かげろう)の母と子の血を取ってそれぞれ別の銭に塗っておくと、一方の銭を使ってももう一方の銭を慕って飛び帰って来るという「捜神記」一三の故事から》銭(ぜに)のこと。
しめつ‐かいゆうぎょ【死滅回遊魚】
初夏、黒潮に乗って日本の太平洋岸に来る熱帯魚の幼魚。房総半島以南に多い。チョウチョウウオ科の魚が多く、秋、水温が下がると死滅する。季節来遊魚。
霜(しも)を履(ふ)みて堅氷(けんぴょう)至(いた)る
《「易経」坤卦から》霜が降る時期を過ぎれば、やがて氷が硬く張る季節が来る。災難の小さな兆候を見逃がしていると、やがて必ず大きな災難に見舞われることのたとえ。
しゃっきん‐とり【借金取り】
借金を取り立てに来ること。また、その人。
しゅう‐う【驟雨】
急にどっと降りだして、しばらくするとやんでしまう雨。にわか雨。夕立。《季 夏》「地下鉄道—に濡れし人乗り来る/誓子」 [補説]書名別項。→驟雨
しゅう‐ぎょう【習業】
[名](スル)学問・技芸などをならうこと。「お国から—に来る寄宿生」〈滝井・無限抱擁〉
しゅよう‐どう【主要動】
地震の際、初期微動を感じたあとに来る大きな震動。S波の到着で生じる。遠距離地震では、表面波による震幅の非常に大きいものをいうこともある。