えい‐ざま【永様】
《「えいさま」とも》あて名の下に書く「様」という字の旁(つくり)の下部を、楷書(かいしょ)で正しく「永」と書いた「樣」の字。相手を最も尊敬した書き方とされる。→次様(つぎざま) →美様(びざま)...
かい【楷】
1 「楷書」の略。「—、行(ぎょう)、草(そう)」 2 ウルシ科の落葉高木。高さ約20メートル。葉は羽状複葉で、秋に紅葉する。孔子の墓に植えたと伝えられ、儒教や学問を象徴する樹木とされる。かいの...
かい【楷】
[常用漢字] [音]カイ(呉)(漢) 1 手本。模範。「楷式」 2 漢字の書体の一。「楷書・楷行草」
かいしょ‐たい【楷書体】
「楷書」に同じ。特に活字書体についていう。
かいしょてんちちょう【楷書天地帖】
幕末から明治期にかけて活躍した漢学者・書家の長三洲の著作。楷書の習字のための文字の見本帖。明治10年(1877)刊行。
から‐よう【唐様】
1 中国風であること。唐風(からふう)。「—にいえば風流瀟洒」〈逍遥・当世書生気質〉 2 中国風の書体。特に、江戸時代の学者間で流行した、元・明(みん)風の書体。 3 行・草書以外の漢字の書体。...
がくきろん【楽毅論】
魏の夏侯玄が、楽毅について述べた書。王羲之(おうぎし)が書写し、楷書の法帖(ほうじょう)となっている。
き
1 五十音図カ行の第2音。軟口蓋の無声破裂子音[k]と母音[i]とから成る音節。[ki] 2 平仮名「き」は「幾」の草体、片仮名「キ」は「幾」の草体の楷書化から変化したもの。
きょうかしょ‐たい【教科書体】
和文活字書体の一。筆で書いた楷書体に近いもの。小学校の教科書で使われる。
ぎょう‐しょ【行書】
漢字の書体の一。楷書をやや崩した書体で、楷書と草書の中間にあたる。