
1 五十音図カ行の第2音。軟口蓋の無声破裂子音[k]と母音[i]とから成る音節。[ki]
2 平仮名「き」は「幾」の草体、片仮名「キ」は「幾」の草体の楷書化から変化したもの。
2 脇息 (きょうそく) 。
十干 (じっかん) の第六。つちのと。
きば。
「―かみたけびて」〈万・一八〇九〉
1 純粋でまじりけがない、新鮮な、の意を表す。「生娘」「生まじめ」
2 人工を加えていない、自然のままの、の意を表す。「生糸」「生ぶどう酒」「生醤油 (じょうゆ) 」
1 生命・意識・心などの状態や働き。
㋐息。呼吸。「気が詰まりそうな部屋」
㋑意識。「気を失う」
㋒物事に反応する心の働き。「気を静める」
㋓精神の傾向。気質。「気が強い」
㋔精神の盛り上がり。気勢。「復興の気がみなぎる」
㋕気分。気持ち。「気が楽だ」「気が乗らない」
㋖あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにも気になる」
㋗物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女に気がある」
㋘何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうする気だ」「やる気がある」
2 天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の気」
3 あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱 (いんうつ) な気が漂う」
4 ある物がもっている特有の香りや風味。「気の抜けたビール」
5 昔、中国で1年を24分した一つの、15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気。
1 死者の喪に服して慎む一定の日数。忌中。喪中。いみ。「忌にこもる」
2 死者の命日。「一周忌」「芭蕉忌」→忌日[補説]
きね。
「此の粉舂 (こつき) の女ども、此の音を聞きて、―と云ふ物を提 (ひさげ) て」〈今昔・二六・二三〉
1 1年を四つに分けた、春・夏・秋・冬のそれぞれ。
2 陰暦で、春・夏・秋・冬の末の月。3月・6月・9月・12月。
3 毎年、あることが行われたり、ある状態が続いたりする一定の期間。シーズン。
4 年月の区分にいう語。1年を1季とし、半年を半季という。
5 俳句で、四季やその景物を表す語。季語。季題。「季が重なる」
敵などを防ぐために垣をめぐらした所。とりで。しろ。
「筑紫の国は敵 (あた) 守るおさへの―そと」〈万・四三三一〉
十干 (じっかん) の第一〇。みずのと。
姓氏の一。
1 車の両輪の間の幅。
2 車が通ったあとのくぼみ。わだち。
3 一定の法則。みちすじ。軌範。
漢詩で最初の句。起句。「起承転結」
色の名。三原色の一つで、菜の花、ゆで卵の黄身などのような色。きいろ。イエロー。
やり方。方法。
着ること。着るもの。〈名義抄〉
二十八宿の一。東方の第七宿。射手 (いて) 座の四星をさす。みぼし。箕宿。
1 物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。機会。時機。「機を見る」「反撃の機を逸する」
2 物事の大事なところ。かなめ。「機を制する」
3 飛行機。「プロペラ機」
4 仏語。仏の教えに触発されて活動を始める精神的能力。教えを受ける人、あるいは修行をする人の能力・素質。機根。
古代中国で穀物を盛るのに用いた容器。台付きの円形の鉢。古くは「 (き) 」とも書く。
1日に千里を走るほどの名馬。駿馬 (しゅんめ) 。
1 人や人の集団を表す言葉に付いて、身分・位・家柄などが高いことを表す。「貴公子」「貴夫人」「貴族」
2 相手または相手に属する物を表す語に付いて、敬意をもって「あなたの」の意を表す。「貴国」「貴社」「貴研究所」
[接尾]
1 古代における長さの単位の一。後世の曲尺 (かねじゃく) の寸 (すん) に相当する。
「御歯の長さ一― (ひとき) 」〈記・下〉
2 古く、馬の丈 (たけ) を測るのに用いる語。4尺を基準とし、それより1寸、2寸、…8寸と高ければ、それぞれ「ひとき」「ふたき」…「やき」といい、9寸以上は「丈に余る」という。また、3尺9寸は「かえりひとき」という。
「黒栗毛なる馬の、たけ八―あまりばかりなる」〈宇治拾遺・七〉
⇒こ
⇒ご