1. 五十音図カ行の第2音。軟口蓋の無声破裂子音[k]と母音[i]とから成る音節。[ki]

  1. 平仮名「き」は「幾」の草体、片仮名「キ」は「幾」の草体の楷書化から変化したもの。

  1. 机。

    1. 「司馬遷は―に凭 (よ) ったまま」〈中島敦李陵

  1. 脇息 (きょうそく) 

十干 (じっかん) の第六。つちのと。

  1. 地上部の茎が木質化している植物。樹木 (じゅもく) 。「―を植える」「―の枝」

  1. 建物・器具などの材料として使えるようにした用材。木材。「―の机」

  1. (「柝」とも書く)歌舞伎人形浄瑠璃相撲などで用いる拍子木。開幕・閉幕などの合図に用いる。

きば。

「―かみたけびて」〈・一八〇九〉

[名]まじりけがないこと。「ウイスキーを生で飲む」
[接頭]名詞に付く。
  1. 純粋でまじりけがない、新鮮な、の意を表す。「生娘」「生まじめ」

  1. 人工を加えていない、自然のままの、の意を表す。「生糸」「生ぶどう酒」「生醤油 (じょうゆ) 」

  1. あやういこと。あぶないこと。

    1. 「―を踏み険を冒すの事業にして」〈田口日本開化小史

  1. 危険物」の略号。

  1. 二十八宿の一。北方の第五宿。水瓶 (みずがめ) 座のα (アルファ) 星など三星をさす。うみやめぼし。危宿。

  1. 生命・意識・心などの状態や働き。

    1. ㋐息。呼吸。「気が詰まりそうな部屋」

    2. ㋑意識。「気を失う」

    3. ㋒物事に反応する心の働き。「気を静める」

    4. ㋓精神の傾向。気質。「気が強い」

    5. ㋔精神の盛り上がり。気勢。「復興の気がみなぎる」

    6. ㋕気分。気持ち。「気が楽だ」「気が乗らない」

    7. ㋖あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにも気になる」

    8. ㋗物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女に気がある」

    9. ㋘何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうする気だ」「やる気がある」

  1. 天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の気」

  1. あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱 (いんうつ) な気が漂う」

  1. ある物がもっている特有の香りや風味。「気の抜けたビール」

  1. 昔、中国で1年を24分した一つの、15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気。

  1. 死者の喪に服して慎む一定の日数。忌中。喪中。いみ。「忌にこもる」

  1. 死者の命日。「一周忌」「芭蕉忌」→忌日[補説]

きね。

「此の粉舂 (こつき) の女ども、此の音を聞きて、―と云ふ物を提 (ひさげ) て」〈今昔・二六・二三〉

  1. 1年を四つに分けた、春・夏・秋・冬のそれぞれ。

  1. 陰暦で、春・夏・秋・冬の末の月。3月・6月・9月・12月。

  1. 毎年、あることが行われたり、ある状態が続いたりする一定の期間。シーズン。

  1. 年月の区分にいう語。1年を1季とし、半年を半季という。

  1. 俳句で、四季やその景物を表す語。季語。季題。「季が重なる」

敵などを防ぐために垣をめぐらした所。とりで。しろ。

「筑紫の国は敵 (あた) 守るおさへの―そと」〈・四三三一〉

十干 (じっかん) の第一〇。みずのと。

地質時代の区分単位の一。代 (だい) をいくつかに区分したもの。さらに世 (せい) に分けられる。デボン紀ジュラ紀第四紀など。
日本書紀」の略。
紀伊 (きい) 」の略。
  1. 車の両輪の間の幅。

  1. 車が通ったあとのくぼみ。わだち。

  1. 一定の法則。みちすじ。軌範。

  1. 書きしるすこと。また、その文書。記録。「思い出の記」

  1. 文体の一。事実をしるすもの。

古事記」の略。

漢詩で最初の句。起句。「起承転結」

さけ(酒)の古名。

「相飲まむ―そこの豊御酒 (とよみき) は」〈・四二六四〉

  1. 異類異形のばけもの。おに。

    1. 「其 (その) 霊魂―となりて我輩の終生を苦しめん」〈織田訳・花柳春話

  1. 死者の霊魂。

    1. 「いかなる賤しき者までも、死しては霊 (りゃう) となり―となりて」〈太平記・三四〉

  1. 二十八宿の一。南方の第二宿。蟹 (かに) 座の中心部にある四星をさす。たまおのほし。たまほめぼし。鬼宿。

[名]化学反応の際、一つの原子のように、ある化合物から他の化合物に移動することのできる原子団。原子団の名称に付して用いる。水酸基・メチル基・燐酸 (りんさん) 基など。基のうちイオンになりやすいものは根 (こん) ともいう。
[接尾]助数詞。機械・灯籠・墓石など、立てて据えておく物を数えるのに用いる。「ロケット発射台三基」「石塔一基」

色の名。三原色の一つで、菜の花、ゆで卵の黄身などのような色。きいろ。イエロー。

やり方。方法。

  1. ある一定の期間。定められた時期。接尾語的にも用いられる。「少年期」「第二期工事」

  1. 時機。機会。「期が訪れる」

  1. age》地質年代の区分の最小の単位。世 (せい) をさらに細分したもの。

将棋。また、囲碁

着ること。着るもの。〈名義抄

ネギの古名。〈和名抄

二十八宿の一。東方の第七宿。射手 (いて) 座の四星をさす。みぼし。箕宿。

かんはた(綺)」に同じ。

「桜の唐 (から) の―の御直衣」〈・花宴〉

[名]
  1. 物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。機会。時機。「機を見る」「反撃の機を逸する」

  1. 物事の大事なところ。かなめ。「機を制する」

  1. 飛行機。「プロペラ機」

  1. 仏語。仏の教えに触発されて活動を始める精神的能力。教えを受ける人、あるいは修行をする人の能力・素質。機根。

[接尾]助数詞。飛行機を数えるのに用いる。「三機編隊」

古代中国で穀物を盛るのに用いた容器。台付きの円形の鉢。古くは「 (き) 」とも書く。

1日に千里を走るほどの名馬。駿馬 (しゅんめ) 。

[名・形動]珍しいこと。不思議なこと。また、そのさま。「事実は小説より奇なり」
[助動][(せ・け)|○|き|し|しか|○]活用語の連用形に付く。ただし終止形はカ変動詞には付かず、連体形・已然形は、カ変動詞の未然形・連用形、サ変動詞の未然形に付く。話し手または書き手の過去の直接経験を回想的に表す。…た。…たなあ。
  • 「頼め来人をまつちの山風にさ夜更けしかば月も入りに」〈新古今・雑上〉
[補説]未然形の「せ」「け」は上代に「せば」「けば」「けく」の形で用いられ、「せば」は中古の和歌にも見られる。「け」「き」はカ変動詞から、「せ」「し」「しか」はサ変動詞から出たものという。カ変連用形からの接続形「きし」「きしか」という形が見られるのは中古からであるが、「きし」は「きし方 (かた) 」だけ、「きしか」は「着しか」の掛け詞としたものだけであるところから、「きし」を動詞「く(来)」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」の連用形、過去の助動詞「き」の連体形の付いた「きにし」の音変化「きんし(じ)」の撥音無表記であるとして、カ変動詞の連用形からの接続を認めないという説もある。同じ過去の助動詞「けり」が伝承した過去を回想するのに対し、「き」は確実な過去の事実を回想する。→ありき
[接頭]
  1. 人や人の集団を表す言葉に付いて、身分・位・家柄などが高いことを表す。「貴公子」「貴夫人」「貴族」

  1. 相手または相手に属する物を表す語に付いて、敬意をもって「あなたの」の意を表す。「貴国」「貴社」「貴研究所」

[接尾]人を表す語に付いて、年長者などに対する敬愛・親愛の気持ちを表す。「姉貴」「伯父貴」
[接尾]中古、童女などの名に付けて呼ぶ語。
  • 「雀の子をいぬ―が逃がしつる」〈・若紫〉

[接尾]

  1. 古代における長さの単位の一。後世の曲尺 (かねじゃく) 寸 (すん) に相当する。

    1. 「御歯の長さ一― (ひとき) 」〈・下〉

  1. 古く、馬の丈 (たけ) を測るのに用いる語。4尺を基準とし、それより1寸、2寸、…8寸と高ければ、それぞれ「ひとき」「ふたき」…「やき」といい、9寸以上は「丈に余る」という。また、3尺9寸は「かえりひとき」という。

    1. 「黒栗毛なる馬の、たけ八―あまりばかりなる」〈宇治拾遺・七〉

[接尾]《「ぎ」とも》助数詞。
  1. 馬などを数えるのに用いる。

    1. 「ゆきやらで雪の尾花と見つるかなひと―ふた―の駒にまかせて」〈夫木・一八〉

  1. 反物の布帛 (ふはく) を数えるのに用いる。

    1. 「幾―ともえこそ見わかね秋山のもみぢの錦よそにたてれば」〈後撰・秋下〉

[接尾]助数詞。馬に乗った人を数えるのに用いる。「数千騎の軍兵」